【フリーナンスの評判】5年間加入して退会した本音レビュー

お金・税金・社会保険(手取り設計)
「フリーナンスは無料なのに、なぜ補償が付くの?」

「登録しても、本当に自分に使い道があるのだろうか?」

フリーナンス(FREENANCE)は、フリーランス向けの損害賠償補償、所得補償、請求書の即日払いなどを扱うサービスです。

無料プランがある一方で、補償の適用条件や即日払いの手数料が分かりにくく、登録前に迷う人もいるでしょう。

僕は独立1年目の2020年に登録し、2025年まで会員でした。当時は「あんしん補償プラス」に月額1,950円で加入していました。

一方、フリーナンス口座と即日払いは一度も使っていません。事故がなかったため、補償申請や保険金請求も経験していません。

この記事では、実際に経験したことと、公式情報で確認した現在の条件を分けて解説します。

先に結論
フリーナンスは、業務上の賠償や働けない期間の収入に備えたい人には検討価値があります。

ただし、無料プランは「登録後に何もしなくても補償が続く」とは限りません。一定期間フリーナンス口座への入金がない場合はアカウントが休止となり、あんしん補償Basicが適用されないためです。

僕が5年間で実際に価値を感じたのは、即日払いではなく、月額1,950円で加入していた所得補償を「もし働けなくなったときの備え」として持てたことでした。

※筆者の利用体験は2020〜2025年のものです。料金・補償条件は2026年8月18日時点の公式情報を確認しています。申込前に必ず公式サイトで最新条件をご確認ください。

Contents

フリーナンスの評判を判断する前に知りたい3つのサービス

フリーナンスの主な役割は、次の3つに分けると理解しやすくなります。

サービス 内容 主な注意点
あんしん補償 業務中の事故などに備える損害賠償補償 無料Basicと有料プランでは補償範囲が異なる
あんしん補償プラス ケガや病気で働けない期間に備える所得補償 会費とは別に保険料がかかり、加入条件がある
即日払い 請求書を買い取り、入金前の報酬を早く受け取る 審査があり、請求書額面の3〜10%の手数料がかかる

このほかに、報酬を受け取るための収納代行用口座「フリーナンス口座」があります。一般的な銀行口座を新しく持つサービスではなく、取引先から受け取った報酬を登録済みのメインバンクへ振り替える仕組みです。

事業用の銀行口座そのものを比較したい人は、「フリーランス向け事業用口座の選び方」も参考にしてください。

【屋号付き口座は不要だった】フリーランス事業用口座の選び方

現在はフリー・レギュラー・プレミアムの3プラン

プラン 会費 補償の範囲
フリー 月額0円(年額0円) あんしん補償Basic(業務遂行中の事故:最高5,000万円)
レギュラー 年払い490円/月(年間5,880円)
月払い590円/月
Basicに加えて業務過誤補償:最高500万円(情報漏えい・著作権侵害・納品物の瑕疵・納期遅延)
プレミアム 年払い980円/月(年間11,760円)
月払い1,200円/月
レギュラーと同じ補償+バーチャルオフィス(月額770円相当)などが付帯

※2026年8月18日時点。年払いは月払いより約20%割安です。レギュラー・プレミアムには30日間の無料トライアルがあります。最新の料金はFREENANCE公式でご確認ください。

所得補償に入るには「AWS協会」への加入が必要

エンジニアが見落としやすいのが、所得補償「あんしん補償プラス」の加入条件です。

公式によると、あんしん補償プラスへ加入するにはフリーナンスAWS協会への加入(年額3,000円)が必要で、この費用はレギュラー・プレミアムの会費に含まれています

つまり、所得補償まで備えたい場合は次の2通りになります。

  • レギュラー以上に加入する(月490円〜。AWS協会費が会費に含まれる)
  • AWS協会へ別途加入する(年3,000円)

いずれの場合も、所得補償の保険料は会費とは別にかかります。(公式:あんしん補償プラス

僕が登録した2020年当時は3プラン制(2022年10月開始)がなく、体系が今とは異なっていました。僕は会費のかからない会員区分のまま、あんしん補償プラスに月額1,950円で加入していました。

ただし、今から同じ入り方ができるとは限りません。現在の条件は必ず公式で確認してください。なお、僕が支払っていた月額1,950円は会費ではなく、当時の所得補償の掛金です。

無料Basicと有料プランの補償範囲は同じではない

無料のフリープランに付く「あんしん補償Basic」は、業務遂行中の事故、仕事の結果に伴う賠償、受託財物の損害などが中心です。

情報漏えい、著作権侵害、納品物の瑕疵、偶然な事故による納期遅延などの業務過誤まで備えたい場合は、レギュラーまたはプレミアムの補償範囲を確認する必要があります。

「無料で最高5,000万円」という数字だけで判断せず、自分が心配している事故が対象かを確認することが重要です。

無料プランは口座を使わないと休止になる可能性がある

現行の公式案内では、フリープランはフリーナンス口座の利用が必須です。一定期間、口座への入金がない場合はアカウントが休止中となり、その間はあんしん補償Basicが適用されません。

この条件は、FREENANCE公式の3プラン解説にも明記されています。

また、補償は会員承認直後から始まるわけではありません。承認日が毎月15日までなら翌月1日、16日以降なら翌月15日から対象となります。

補償開始日や対象外となる事故は、あんしん補償Basicの公式概要PDFで確認できます。

僕はフリーナンス口座を一度も使わず、すでに退会しているため、過去にBasicがどの期間適用されていたかは確認できません。そのため、「5年間ずっと無料補償を受けていた」とは書けません。

【実体験】2020〜2025年にフリーナンス会員だった感想

独立直後に不安を感じて登録した

独立した当時は、病気やケガで働けなくなった場合に収入が止まることを不安に感じていました。

会社員とフリーランスでは利用できる保障制度が異なります。自分で備えを整理する必要があると考え、フリーナンスへ登録しました。

独立前に必要なお金と準備全体を確認したい人は、「フリーランス独立前の準備と必要資金」も参考にしてください。

【6年の実体験】フリーランス独立前にやることリスト

実際に加入したのは「あんしん補償プラス」

僕は2020年から2025年まで、所得補償の「あんしん補償プラス」に加入していました。当時の掛金は月額1,950円です。

ケガや病気で働けなくなったときの収入減少に備える目的でした。実際に保険金を受け取ったわけではありませんが、独立直後に「収入が途切れた場合の備えを持っている」と思えたことは安心材料になりました。

ただし、保険金を請求していないため、請求時の対応速度や支払われやすさは評価できません。

フリーナンス あんしん補償プラス 当時の掛金シミュレーション
筆者が加入していた当時のシミュレーション画面です。現行の保険料を示すものではありません。

フリーナンス口座と即日払いは一度も使わなかった

僕は5年間の会員期間中、フリーナンス口座を報酬の入金先として使いませんでした。即日払いも一度も申し込んでいません。

理由は、取引先からの入金を待つ間の資金繰りに困る場面がなく、手数料を払って報酬を早く受け取る必要がなかったためです。

したがって、本記事で即日払いの使いやすさや審査速度を「実体験」として評価することはできません。仕組みと現在の条件は公式情報をもとに説明します。

事故がなく、補償申請も行わなかった

幸い、会員期間中に業務上の事故や長期の就業不能はありませんでした。あんしん補償やあんしん補償プラスへの申請、保険金請求は一度も行っていません。

「保険を使わずに済んだこと」と「保険金請求の使い勝手がよかったこと」は別です。僕が評価できるのは、加入中の安心感と毎月負担した掛金までです。

2025年に退会した理由|保険を見直し、労災へ移った

2025年に退会し、現在はアカウントも削除済みです。

退会したのは、サービスに不満があったからではありません。加入している保険全体を見直した結果、フリーナンスの補償は自分には使わないと判断したためです。

5年間、業務上の事故も長期の就業不能も起きませんでした。そのうえで、自分にとって必要な備えは何かを考え直したとき、優先順位が変わったのです。

そして同じ2025年から、労災保険の特別加入へ移りました。

なぜ労災へ移したか
  • フリーナンスのあんしん補償は、相手に損害を与えたときの賠償が中心
  • 労災保険は、自分がケガをしたときの治療費と休業補償
  • 常駐で現場に出る働き方だった自分にとって、後者のほうが現実的なリスクだと考えた

結果として、労災のほうも1年間で一度も使わず、2026年に会社員へ戻ったタイミングで脱退しています。会社員は労災が自動適用されるためです。

保険は「入れば安心」ではなく、働き方が変わるたびに見直すものだと、この5年で実感しました。

労災保険の特別加入については、「フリーランスの労災保険|実際に加入して使わなかった話」で、加入先・掛金・手続きの実際をまとめています。

【フリーランスの労災保険は必要?】社会保障の薄さに備えた実体験

なお退会・アカウント削除済みのため、過去の契約画面やBasicの適用履歴は現在のマイページで再確認できません。この記事では、記憶だけで補償状態を断定せず、確認できる利用期間・掛金・未使用機能と、現在の公式条件を分けています。

フリーナンスのメリット

1.無料プランから業務上の賠償に備えられる

フリープランは月額0円で、あんしん補償Basicが付帯します。独立直後で保険料を増やしにくい人にとって、基本的な損害賠償補償を検討しやすい点はメリットです。

ただし、口座の利用状況や補償開始日などの条件があります。登録完了だけで安心せず、マイページ上の会員状態と補償開始日を確認してください。

2.賠償・所得補償・資金繰りを一つのサービスで検討できる

業務上の賠償、働けない期間の所得、請求書の入金待ちは、フリーランスが独立後に直面しやすい別々の問題です。

フリーナンスでは、必要に応じてプランやサービスを選べます。すべてを使う必要はなく、自分に不足している備えだけを検討できます。

僕の場合は、即日払いではなく所得補償が必要でした。サービス名ではなく、自分が何に困っているかから選ぶことが大切です。

3.急な資金不足に備えて即日払いを選択できる

即日払いは、入金前の請求書を買い取ってもらうファクタリングです。借入とは異なりますが、利用には審査と手数料があります。

資金に余裕がある場合は、無理に使う必要はありません。一方、入金前に事業経費の支払いが重なった場合には、選択肢の一つになります。

フリーナンスのデメリット・登録前の注意点

1.無料プランでも口座を放置すると補償が続かない

最も見落としやすい注意点です。現行のフリープランは、一定期間フリーナンス口座への入金がない場合、アカウントが休止状態になります。休止中はあんしん補償Basicが適用されません。

ただし、公式には次のように明記されています。

『レギュラー』『プレミアム』は、一定期間フリーナンス口座への入金がなくても休止になりません公式:3プランの解説

つまり「フリーナンス口座は使わないが、補償だけ持っておきたい」という人は、無料プランでは要件を満たせないものの、月490円のレギュラー以上なら成立するということです。

僕自身は口座を一度も使っていなかったため、無料のBasicが実際にどの期間有効だったかは分かりません。同じ使い方を考えている人は、この点を必ず確認してください。

2.即日払いには3〜10%の手数料と審査がある

即日払いの手数料は、請求書額面の3〜10%です。公式FAQでは、フリーナンス口座を使わない場合は一律10%と案内されています。

最新の算定条件は、即日払い手数料の公式FAQで確認できます。

10万円の請求書なら、10%で1万円の負担です。早く受け取れる便利さだけでなく、手取りがいくら減るかを計算してから判断してください。

また、申込内容や取引先の審査結果によっては利用できない場合があります。「登録すれば必ず即日で入金される」サービスではありません。

3.無料Basicでは情報漏えいなどをすべて補償できない

エンジニアが気になる情報漏えい、著作権侵害、納品物の瑕疵、納期遅延などは、無料Basicと有料プランで扱いが異なります。

「最高5,000万円」という上限だけを見ると、必要な事故がすべて対象に見えるかもしれません。しかし、補償される事故と免責事項を確認しなければ、実際の備えとして十分かは判断できません。

4.所得補償は会費とは別に保険料がかかる

あんしん補償プラスは、無料のBasicとは別の所得補償です。現在の公式案内では、レギュラー・プレミアム会員が申し込めますが、会費とは別に保険料がかかります。

僕の月額1,950円は2020〜2025年当時の契約額です。年齢、職種、希望する補償月額などで掛金は変わるため、現在の費用は見積もり画面で確認してください。

5.筆者は即日払いと保険金請求を評価できない

僕は会員経験がありますが、すべての機能を使ったわけではありません。

即日払いの審査・入金速度、事故発生後の連絡、保険金請求の対応については未経験です。これらを重視する人は、公式条件に加えて、実際に該当機能を使った利用者の体験も確認してください。

フリーナンスが向いている人・向いていない人

向いている人

  • フリーナンス口座を事業収入の入金先として使える人
  • 独立直後で、まず基本的な業務賠償を確認したい人
  • 情報漏えいなども含め、有料プランで補償を広げたい人
  • 病気やケガによる収入減少へ所得補償で備えたい人
  • 入金待ちの請求書があり、手数料を理解したうえで資金化したい人

向いていない人

  • フリーナンス口座へ報酬を入金する予定がなく、かつ有料プランも使いたくない人(口座を使わないなら、レギュラー以上が現実的な選択肢になります)
  • 無料登録後に何もしなくても補償が続くと思っている人
  • すでに同等以上の賠償・所得補償へ加入している人
  • 請求書額面から手数料を引かれることを許容できない人
  • 審査なしで確実に即日入金してほしい人

フリーランス向けの保険全体から必要な備えを整理したい人は、「フリーランスに必要な保険は最小限でいい」も参考にしてください。

【FP3級が解説】フリーランスに必要な保険は最小限でいい|”増やさず絞る”考え方

仕事中の自分のケガに備える労災と、相手へ与えた損害に備える賠償補償の違いは、「フリーランス向け労災保険の実体験」で解説しています。

【フリーランスの労災保険は必要?】社会保障の薄さに備えた実体験

登録前に確認する5項目

登録前に、次の5点を確認してください。

  1. 心配している事故がフリー・レギュラー・プレミアムのどれで補償されるか
  2. 会員承認日から補償開始日まで空白期間がないか
  3. フリーナンス口座を継続して利用できるか
  4. 即日払いを使う場合、手数料を引いた受取額はいくらか
  5. あんしん補償プラスへ加入する場合、現在の掛金と免責条件はいくらか

登録手続きはオンラインで完結しますが、本人確認と審査があります。2026年3月26日以降に登録したフリーナンス口座は、口座名義末尾に「/フリーユーザー」が付くため、取引先へ案内する前に表示名も確認しましょう。

フリーナンスについてよくある質問

フリーナンスは怪しいサービスですか?

無料プランがあることだけで、怪しいサービスとは判断できません。公式サイトには、無料・有料プランの内容、即日払いの手数料、補償概要が公開されています。

ただし、「無料」という言葉だけで登録せず、口座利用条件、補償開始日、対象外となる事故まで確認する必要があります。

無料プランなら保険料は一切かかりませんか?

フリープランの会費は月額0円で、あんしん補償Basicが付帯します。ただし、所得補償のあんしん補償プラスは別契約・別料金です。また、フリープランは口座の利用状況によって休止となる場合があります。

フリーナンス口座を使わなくても問題ありませんか?

即日払い自体はフリーナンス口座を使わない場合でも申し込めますが、公式FAQでは手数料が一律10%とされています。また、フリープランは一定期間口座への入金がないと休止となり、Basicが適用されません。

筆者はなぜ5年間会員だったのですか?

僕は即日払いのためではなく、ケガや病気で働けなくなった場合に備えて、あんしん補償プラスへ加入していました。当時の掛金は月額1,950円でした。

筆者はなぜ退会したのですか?

2025年に加入している保険を全体的に見直し、フリーナンスの補償は自分には使わないと判断したためです。同じ時期に、自分がケガをしたときに備える労災保険の特別加入へ移りました。サービスへの不満が理由ではありません。

筆者は補償を受け取ったことがありますか?

ありません。幸い事故や長期の就業不能がなく、補償申請・保険金請求は一度も行いませんでした。そのため、請求手続きの使いやすさや支払い対応は評価対象外です。

まとめ|無料だけでなく、自分が使う機能と条件で判断する

フリーナンスは、業務上の賠償、働けない期間の収入、請求書の入金待ちという異なる不安へ、一つのサービスから備えられる点が特徴です。

  • 筆者は2020〜2025年まで、会費のかからない会員区分で登録していた
  • あんしん補償プラス(所得補償)へ月額1,950円で加入していた
  • フリーナンス口座と即日払いは一度も使わなかった
  • 事故がなく、補償申請・保険金請求も行わなかった
  • 2025年に保険を見直し、労災保険の特別加入へ移って退会した
  • 無料Basicは口座利用状況と補償開始日を確認する必要がある

僕にとっての価値は、即日払いではなく、働けなくなったときの所得補償を持てたことでした。

一方で、フリーナンス口座を使わない人や、すでに十分な補償を持つ人には合わない可能性があります。「無料だから」ではなく、自分が実際に使う機能と条件を確認して判断してください。