【フリーランスのお金管理】貯金と返済の優先順位|生活防衛資金の考え方

お金・税金・社会保険(手取り設計)
  • フリーランスで収入が不安定だけど、貯金と返済どっちが先?
  • 生活防衛資金ってどのくらい必要?
  • お金の管理が苦手で、何から手をつければいいかわからない

こうした悩みに、フリーランスエンジニアとして6年間活動してきた経験をもとに解説します。

会社員なら毎月決まった給料が入りますが、フリーランスは案件の切れ目や報酬の支払いサイトによって収入が大きく変動します。僕自身、独立直後は「来月の生活費は大丈夫か」と不安になることもありました。

だからこそ、フリーランスにとってお金の優先順位を決めておくことは、精神的な安定にも直結します。

この記事では、貯金と借金返済のバランスの取り方を、フリーランスの収入事情を前提にして解説します。

フリーランスこそ「お金の優先順位」を決めておくべき理由

フリーランスのお金の管理が会社員と大きく異なるのは、以下の3つの点です。

収入が毎月変動する:案件の稼働状況や支払いサイトによって、月ごとの手取りが変わる
社会保険・年金が自己負担:国民健康保険・国民年金は全額自分で支払う
確定申告と納税の準備が必要:所得税・住民税・事業税を自分で計算して納める

会社員なら給料から天引きされていたものが、フリーランスではすべて自分で管理しなければなりません。「手取りが多い」と思っていたら、翌年の税金で一気に苦しくなる——これはフリーランスあるあるです。

僕も独立1年目に予定納税の存在を知らず、想定外の出費に焦った経験があります。こうした経験から、お金の使い道には明確な優先順位をつけておくべきだと強く感じました。

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最優先は「生活防衛資金」の確保

貯金と借金返済の前に、まず生活防衛資金を確保しましょう。

生活防衛資金とは、病気や案件の途切れなど、予期せぬ事態に備えるための貯金です。会社員なら3ヶ月分が目安と言われますが、フリーランスの場合は最低でも6ヶ月分を確保しておくことをおすすめします。

理由はシンプルで、フリーランスには傷病手当金や失業保険がないからです。案件が途切れたら、その日から収入はゼロになります。

生活防衛資金の計算例:
月の生活費が25万円 × 6ヶ月 = 最低150万円
ここに税金・社会保険料の積立分も含めると、200万円程度は確保しておきたいところです。

生活防衛資金は、普通預金などすぐに引き出せる形で管理しましょう。投資に回すのはこの資金を確保した「あと」の話です。

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借金返済と貯金、どちらを優先すべきか

生活防衛資金を確保した上で、次に考えるのが「借金返済と貯金のバランス」です。

高金利の借金は最優先で返済する

キャッシングやリボ払いなど、年利10%を超える借金は最優先で返済しましょう

例えば、50万円を年利18%で借りた場合、5年間の返済総額は約76万円になります。利息だけで26万円も取られる計算です。この状態で貯金をしても、利息の負担が貯金の増加を上回ってしまいます。

高金利の借金があるなら、生活防衛資金を確保した上で、余剰資金は返済に回すのが合理的です。

低金利の借金は急がなくてよい

一方で、住宅ローンやカーローンなど金利が1〜2%程度の借金は、急いで繰り上げ返済する必要はありません

特に住宅ローン控除を受けている場合は、控除期間中に繰り上げ返済すると逆に損をするケースもあります。低金利の借金は通常の返済ペースを維持しつつ、余剰資金は貯金や資産運用に回す方が効率的です。

判断の基準は「金利」で決める

シンプルに言えば、借金の金利が投資や貯蓄の利回りを上回るなら返済優先、下回るなら貯金や運用を優先する。この考え方が基本です。

・年利10%以上の借金 → 最優先で返済
・年利3〜10%の借金 → 生活防衛資金を確保してから返済
・年利1〜2%の借金 → 通常返済を続けつつ、余剰は貯金・運用へ

フリーランスの家計管理で実践していること

僕がフリーランス時代から続けている家計管理のポイントを紹介します。

固定費を定期的に見直す

家計改善で最もインパクトが大きいのは固定費の削減です。一度見直せば毎月の効果が続くので、変動費を節約するより効率的です。

特に見直しやすいのが通信費です。

僕は「日本通信SIM」を利用しています。月1,390円で通信量20GB・月70分まで通話無料のプランです。
【日本通信SIMスターターパック】を使えば、初期費用も抑えられます。

そのほか、使っていないサブスクの解約、保険の見直し、電力会社の比較なども効果的です。

【月290円から選べる格安SIM】日本通信SIMの料金プランを徹底解説

収入と支出を「見える化」する

フリーランスの収支は変動が大きいからこそ、家計簿アプリで可視化することが重要です。銀行口座やクレジットカードと連携できるアプリを使えば、自動で記録してくれるので手間もかかりません。

月ごとの収支を見返すことで、「この月は使いすぎた」「このくらいの収入なら安定できる」という感覚がつかめるようになります。

【freee?マネーフォワード?】個人事業主のお金管理アプリ比較と選び方

収入の「50:30:20ルール」で配分する

お金の配分に迷ったら、「50:30:20ルール」が参考になります。

50%:生活費(家賃・食費・通信費など)
30%:自由に使えるお金(趣味・交際費など)
20%:貯金・返済・税金積立

フリーランスの場合、税金の積立も「20%」の中に含めて考えるのがポイントです。収入が多い月は貯金や返済への配分を増やし、少ない月は生活費を確保する。月ごとに柔軟に調整するのがフリーランスの家計管理のコツです。

まとめ

フリーランスにとって、貯金と借金返済の優先順位を決めておくことは、安定した生活を送るための土台です。

  • まず生活防衛資金(最低6ヶ月分)を確保する
  • 高金利の借金は最優先で返済する
  • 低金利の借金は急がず、余剰資金は貯金・運用へ
  • 固定費の見直しと収支の「見える化」で家計を安定させる

僕自身、フリーランス1年目はお金の管理に苦労しましたが、生活防衛資金の確保と固定費の見直しを徹底してから、精神的にもかなり楽になりました。

焦らず、自分の収入状況に合ったペースで取り組んでいきましょう。