【実際に利用してみた】小規模企業共済の貸付手続き窓口と利用の流れ

【実際に利用してみた】小規模企業共済の貸付手続き窓口と利用の流れ マネー
  • 小規模企業共済の貸付はどこでできるの?
  • 小規模企業共済の貸付はどのような手続きをするの?

この記事で解説していきます。

本記事の内容

  • 小規模企業共済の貸付の手続き窓口とは
  • 【実際に利用してみた】小規模企業共済の貸付手続きの流れ



僕は、2022年12月から小規模企業共済に加入しています。
実際に商工組合中央金庫(商工中金)の窓口で一般貸付を利用しましたので、その経験も踏まえて記事を書いています。

小規模企業共済の貸付の手続き窓口とは

貸付の種類

  • 一般貸付(利率:年1.5%):事業資金等の貸付を簡易迅速に受けられる
  • 特別貸付(利率:年0.9%):特別な事情がある場合に貸付を受けられる

小規模企業共済の貸付制度には、事業資金などを簡易かつ迅速に借りられる「一般貸付」(利率:年1.5%)と、特別な事情がある場合に貸付を受けられる「特別貸付」(利率:年0.9%)があります。

一般貸付と特別貸付では、手続き窓口が異なります

一般貸付の手続き窓口

借入窓口を登録している場合

登録した金融機関支店

借入窓口を指定の金融機関支店に登録することで、普段利用する銀行などで貸付を利用できるようになります。

借入窓口が商工組合中央金庫の本店または支店の場合は、午後2時までに窓口で手続きをすると、即日で貸付資金の受取が可能です。(窓口休業 12:00~13:00)

その他の金融機関の場合は、貸付の申込みから資金交付まで2~3日程度の日数を要す場合があるため、事前に登録金融機関に問い合わせするようにしましょう。

登録した借入窓口は、毎年送付される「掛金納付状況及び貸付限度額等のお知らせ」の「貸付が受けられる金融機関」欄で確認できます。
出典:掛金納付状況及び貸付限度額等のお知らせ
登録窓口の変更は、HP(一般貸付の借入窓口登録・変更手続きの流れ)で手続きを確認することができます。

借入窓口の登録をしていない場合

商工組合中央金庫の本店または支店

借入窓口の登録をしていない場合、商工組合中央金庫の本店または支店での手続きになります。

商工組合中央金庫の本店または支店では、午後2時までに窓口で手続きをすると、即日で貸付資金の受取が可能です。(窓口休業 12:00~13:00)

新たに借入窓口を登録したい場合は、HP(一般貸付の借入窓口登録・変更手続きの流れ)で手続きを確認することができます。

特別貸付の手続き窓口

商工組合中央金庫の本店または支店

特別貸付の窓口は、商工組合中央金庫の本店または支店での手続きになります。

出典:小規模企業共済 手続き窓口

小規模企業共済の貸付の手続きの流れ

【実際に利用してみた】小規模企業共済の貸付手続きの流れ

僕が実際に一般貸付を商工組合中央金庫(商工中金)の窓口での手続きで利用した際の流れを解説します。

平日の昼間に窓口に行きましたが、所要時間30分程度で資金を受け取ることができました。
窓口の混雑度によっては1時間くらいかかる可能性もあると思います。

  1. 必要書類などの用意
  2. 商工中金の窓口に行く
  3. 必要書類を担当者に渡す
  4. 契約者情報や貸付内容などの手続き
  5. 手続き内容の確認(印紙貼付け・実印押印)
  6. 資金受取

必要書類などの用意

必要書類
・印鑑登録証明書(発行後3ヶ月以内の原本
・実印
・本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・保険証など)
・収入印紙(借入金額に応じた金額の印紙
・契約者番号がわかる書類(貸付限度額のお知らせのハガキ・共済手帳など)

必要書類を用意することで、窓口での手続きがスムーズになります。

印鑑登録証明書は発行から3ヶ月以内の原本のみが有効である点に注意しましょう。事前に市役所で手続きしておくと良いです。

運転免許証や保険証などの本人確認書類は、記載されている情報が事実と異なる場合は借りられなくなる恐れがありますので、事前に確認しておくことが良いです。

必要な収入印紙の金額は、以下のとおりです。郵便局などで事前に購入しておきましょう。

借入金額 収入印紙の金額
10万円 200円
15万円〜50万円 400円
55万円〜100万円 1,000円
105万円〜500万円 2,000円
505万円〜1,000万円 1万円
1,005万円〜2,000万円 2万円

商工中金の窓口に行く

実際に商工中金の窓口で手続きをします。
窓口では「一般貸付を利用したい」ことを伝えましょう。

借入窓口が商工中金の場合は、午後2時までに窓口で手続きをすると、その日のうちに貸付けを受けることができます。
(窓口休業 12:00~13:00)

必要書類を担当者に渡す

小規模企業共済の契約者確認のため、必要書類を担当者に渡します。
本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・保険証など)、契約者番号がわかる書類(貸付限度額のお知らせのハガキ・共済手帳など)、印鑑登録証明書を渡しました。

契約者情報や貸付内容などの手続き

手続き内容
・契約者情報の入力(契約者番号・住所・氏名など)
・借入内容の入力(借入金額・借入期間・資金用途など)

契約者情報や貸付内容などの手続きをします。
タブレットでの手続きでしたが、担当者と確認しながら内容を入力しました。

借入期間について
僕の場合、今回の貸付額が30万円ほどでしたので、借入期間は6ヶ月または12ヶ月でした。
今後も借換を利用していく場合は、借入期間12ヶ月の方が良いです。

※借入の返済期日を過ぎると延滞利子が発生するため、6ヶ月の場合は期日ギリギリで返済や再度借換をしなければいけなくなり、スケジュールに支障をきたす場合があります。

手続き内容の確認(印紙貼付け・実印押印)

最終的な手続き内容の確認をします。
問題がなければ、用意した印紙の貼付けをし、書類に実印の押印をします。
あとは、窓口の方で資金が用意されるのを待つだけです。

資金受取

窓口での資金が用意されたら受け取れば完了です。
受け取りに問題がないか、その場で金額を確認しておきましょう。

まとめ

小規模企業共済の貸付制度を利用することで、小規模企業共済のメリットでもある所得控除を受けつつ、手元にお金を残すことができます。

商工組合中央金庫(商工中金)の窓口では、午後2時までの窓口での手続きで、即日で資金を用意できるのでスムーズです。

小規模企業共済の貸付制度・貸付限度額については、以下の記事で解説しています。参考にどうぞ。

小規模企業共済の貸付限度額と注意点を知ろう

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