・未経験からエンジニアへの転職を考えている方
・リモートワークなど、柔軟な働き方を実現したい方
・転職に必要な費用や期間について具体的に知りたい方
・実際の転職体験談を参考にしたい方
Contents
本記事の内容
- 私がエンジニアを目指した理由
- 未経験からエンジニアになるまでの道のり
- プログラミング学習の具体的な方法
- エンジニア転職に必要な準備と費用
- 転職活動の進め方と成功のコツ
- エンジニアとして働き続けるために大切なこと
- まとめ:未経験からエンジニアになるためにできること
私がエンジニアを目指した理由
元営業マンとしての経験
私はこれまで、建設会社と商社で営業マンとして働いてきました。
しかし、正直なところ営業という仕事は自分には向いていないと感じる日々が続いていました。
特に、毎月のノルマや売上目標といった「数字」に常に追われるプレッシャーがどうしても好きになれず、ずっと営業という仕事を続ける自信はありませんでした。
エンジニアを目指したきっかけ
もともとIT分野には興味があり、将来的に役立つスキルを身につけたいと考えていました。
また、営業職として働く中で「このままでは大きな収入アップは難しい」と感じることも多く、より高い収入を目指せる職種にチャレンジしたいという思いが強くなりました。
こうした理由から、エンジニアという職業に本格的に挑戦しようと決意しました。
転職を決意した背景
プログラミングを学習していくうちに、ITという分野により強い興味を持つようになりました。
また、エンジニアであればリモートワークなど、自分が理想とする柔軟な働き方も実現できるのではないかと考えるようになったのです。
実際にIT業界について詳しく調べてみると、エンジニア職は収入面や待遇も自分にとって非常に魅力的で、好条件が揃っていることが分かりました。
未経験からエンジニアになるまでの道のり
学習開始から転職までの期間
僕の場合、プログラミングの学習を始めてからエンジニアとして転職するまで、約6ヶ月の期間を要しました。
具体的には、プログラミングの基礎学習に4ヶ月、転職活動に2ヶ月という内訳です。
この期間は、決して短いものではありませんでしたが、エンジニアの仕事に転職することができました。
学習の進め方
プログラミングの学習
最初はプログラミングを何も知らない状態でしたので、Progateから始めました。
スマホアプリでの学習も可能なため、使いやすく初歩的なプログラミング学習に最適でした。
「ちゃんとプログラミングを学び、仕事につなげたい」と思うようになり、テックアカデミーのWebアプリケーションコースというものを受講しました。
カリキュラム受講・課題と週2回のメンターとの面談を通じて、プログラミング学習を進めました。
スクールでは、現役エンジニアの講師からの指導を受けられるため、現場で必要な知識や技術を効率的に学ぶことができました。
ポートフォリオの制作
スクールの課題にも含まれていたのですが、学習の中でWebアプリケーションを1つポートフォリオとして完成させることを目指していました。
ポートフォリオは、転職活動時に自分の学習したスキルをアピールすることができます。
企画から設計、実装まで一通り経験することで、実務に近い形での学習ができました。実装はスムーズにいかないことが多く、エラーに悩まされたことはとても勉強になりました。
書籍を使った基礎学習
スクールの授業の復習として、プログラミングの基礎知識を書籍で補いました。
基本的に文法やシステムが動く仕組みなどの基礎的な知識は、書籍でじっくりと学ぶことで理解を深めることができました。
挫折したポイントと乗り越え方
プログラミング学習を進める中で、いくつかの挫折ポイントがありました。
挫折ポイント①エラーの解決
最も大きな壁となったのは、エラーの解決です。
特に学習初期は、エラーメッセージの意味が理解できず、1つの問題に何時間も費やすことがありました。時には、コーディングの1文字が違っただけでシステムが動かないこともありました。
エラーに向き合った時、以下のことを意識しました。
・スクールの講師に質問する(1人で考え過ぎない)
・解決までの過程をメモしておく(同じエラーに再び遭遇した時のために備える)
挫折ポイント②学習のモチベーション維持
学習のモチベーションを維持し続けることも難しかったです。時には休むこともしましたが、基本的に継続して学習を進めるように頑張りました。
以下のようなことは、モチベーション維持に効果的と感じました。
・週に1回は必ず新しい機能を実装する
・X(当時Twitter)で学習した記録を投稿する(誰かからいいねをもらい、励みになった)
挫折ポイント③時間管理
仕事をしながらの学習は、時間も限られている中でいかに勉強時間を確保するのかが大事になります。
僕は、仕事終わりや休日に、カフェで1時間ほど勉強するようにしていました。場所を変えるだけでも、結構効果的でした。
・集中できる環境を整える
・休憩を適度に取り、効率的な学習を心がける
これらの対策により、挫折を乗り越え、継続的な学習が可能になりました。
特に、エラー解決のための対処法(どうしたらいいか)を身につけるようにしたことで、問題に直面した時の不安が軽減され、より前向きに学習に取り組めるようになりました。
モチベーションの維持方法
プログラミング学習を継続する上で、モチベーションの維持は大きな課題です。
以下の3つの方法でモチベーションを保ち続けました。
小さな目標を設定し、達成感を積み重ねること
例えば「今日はこの機能を実装する」といった具体的な目標を立て、一つずつクリアしていきました。この小さな成功体験が、次の学習への意欲につながります。
大事なのは継続することです。
理想の働き方を具体的にイメージする
自分がエンジニアになったら、どんな風に働いているのか、どこで働いているのか、具体的にイメージするのも良いでしょう。
僕の場合、PCひとつあれば仕事ができる、リモートワークで自由な時間を多く作れている自分を想像したりしました。
そのために今は努力が必要だと考えることで、学習を続ける原動力となりました。
プログラミング学習の具体的な方法
おすすめの学習教材
Progate
一番最初のプログラミング学習としてもオススメです。
プログラミングの基礎を学ぶのに最適なオンライン学習サービスで、初心者でも理解しやすい構成になっています。
特に、最初に学ぶのにおすすめな「HTML/CSS」「JavaScript」の基礎学習には最適です。
さらに「Python」「Java」「Ruby」など、自分が興味がありそうな言語を学習してみると良いと思います。
無料プランだと学習範囲が少ないので、短期間(1〜2ヶ月程度)は有料プランで活用するのが良いでしょう。

プログラミングスクール
プログラミングスクールは、現役エンジニアの講師から直接サポートを受けられ、実践的なスキルを効率的に身につけることができます。
プログラミングの基礎知識、開発方法・環境構築、実際にアプリケーション開発をしてみるなど、手を動かして学習できる講座が用意されています。
実装で分からないことが出てきたら、まずは自分で解決できるか頑張ってみます。
それでも分からないことは、積極的に質問するようにしましょう。
「分からない➡︎解決できた」の繰り返しが、スキルアップにつながります。
また、スクールでの転職支援も受けられるため、面接対策や求人情報なども手に入りやすく、未経験者には特におすすめです。
特に転職保証コースを受講すれば、さらに手厚い転職サポートが受けられるでしょう。
書籍での学習
プログラミング入門書やWebアプリケーション開発の基礎の書籍で、理論的な知識を深めることができます。
僕の場合、スクールでの学習内容を復習するために書籍を活用しました。
技術的なこと(文法など)は理解しておきましょう。必要な場面で使えれば良いので、覚えるまでの必要はないです。

実践的なスキル習得のコツ
最も重要なのは、実際にコードを書くことです。
本や動画で学んだ知識は、実際に手を動かして初めて身につきます。
最初は簡単なプログラムから始め、徐々に複雑なものに挑戦していきましょう。
次に、プログラムを実際に動かしてみることです。
エラーが発生した場合は、それを知識を増やすチャンスと捉えてください。
エラーメッセージを理解し、解決方法を調べることで、実践的なスキルが身につきます。
また、GitHubなどのコード共有サイトで、他の人のコードを参考にするのも効果的です。
実際のプロジェクトのコードを読むことで、実務で使える知識が得られます。
エンジニア転職に必要な準備と費用
必要な備品(PC、開発環境など)
PCはMacがおすすめです。
Macは開発環境の構築が簡単で、多くの開発ツールが最初からインストールされています。
開発環境について
プログラミングスクールでは、Cloud9などのクラウドIDEを推奨していることが多いです。
環境構築の手間が省け、ブラウザ上で開発ができるため、初心者にも最適です。
各スクール講座内で環境設定などが解説されていますので、不安に考える必要はないでしょう。
学習にかかる費用
未経験からエンジニアになるために必要な費用の目安をご紹介します。
まず、開発用PCとしてMacBookを購入する場合、15万円~20万円程度必要です。
中古品を選べば10万円前後で購入することも可能ですが、性能を考慮すると新品がおすすめです。
次に、プログラミングスクールの受講料です。
オンラインスクールの場合、20万円~40万円程度が相場になるでしょう。
転職保証付きのコースになるとさらに高額になりますが、確実に転職したいということであれば、就職支援が充実している方が安心です。
社会人プラン【12週間】というプランで、無料体験での特典割引を含めて総額251,900円でした。
書籍での学習を補完する場合、1冊につき2,000円~5,000円程度です。
基礎から応用まで揃えたりすると、5冊程度で10,000円~25,000円程度になります。
その他、以下の費用も考慮が必要になる場合もあります。
・クラウドサービスの利用料(月額1,000円~3,000円)
・開発ツールのライセンス料(月額2,000円~5,000円)
総額で30万円~70万円程度の初期投資が必要になります。
スクール選びのポイント
プログラミングスクールを選ぶ際の重要なポイントをご紹介します。カリキュラムの内容
実践的なスキルが身につくカリキュラムか、転職に必要な知識が網羅されているかを確認します。
特に、ポートフォリオ制作の機会があるかは重要なポイントです。未経験で実務経験がない場合でも、ポートフォリオがあることでどのくらいプログラミングスキル・理解度を示すことができます。
講師の質とサポート体制
現役エンジニアが講師を務めているか、質問対応はどの程度可能かを確認してください。
また、転職支援の実績や具体的なサポート内容も要チェックです。
費用と学習期間のバランス
Webエンジニア転職保証コースなどの転職保証付きコースは高額ですが、就職支援が充実しています。学習期間が短すぎると、時間の焦りなどで十分な理解ができないこともあり得ます。
自分の予算と期間、目標に合ったコースを選ぶことが重要です。
転職活動の進め方と成功のコツ
ポートフォリオを用意する
ポートフォリオを用意することは、未経験でエンジニア転職する際に重要です。
ポートフォリオは完璧でなくてもOK
未経験からの転職の場合、技術的な完成度よりも、学習意欲や成長過程を示すことが重要です。
基本的な機能が実装できていれば、十分アピール材料になります。
未完成のアプリケーションでも問題なし
ただし、今後実装予定の機能や改善点は明確にしておきましょう。
「この機能を追加する予定」「この部分を改善する計画」など、具体的な展望を示すことで、意欲が伝わります。
作成したアプリケーションは必ず公開する
GitHubにコードをアップロードし、公開(実際に動作確認ができる状態に)しておきます。
公開したURLを履歴書に記載することで、採用担当者が実際に確認できます。
履歴書・職務経歴書の書き方
未経験からの転職でも、履歴書・職務経歴書は効果的にアピールできます。
職務経歴は、前職まで詳しく記載する
前職までの職務経歴・経験は大きな強みになります。
僕の場合、営業職経験から学んだ「課題解決力」や「チームワーク」は、エンジニアとして活かせることをアピールしました。
社会人経験をアピールする
顧客・チームメンバーとのコミュニケーション能力や、スケジュール管理は、エンジニアとしても大切なスキルになります。
具体的な実績や数字を交えて、社会人としての経験をアピールしましょう。
また、転職の動機や、エンジニアを目指す理由も明確に書きましょう。
プログラミング学習の経験を記載する
スクールなどでの学習内容や、ポートフォリオのURLを記載しましょう。
「何のスキルがあるのか」「どんな学習をしたのか」など、意欲や成長過程を伝えることができます。
面接対策
未経験からのエンジニア転職で、面接対策は重要なポイントです。
エンジニアの面接では、技術的な質問が中心になります。
基本的なプログラミングの知識や、ポートフォリオの内容について、詳しく説明できるように準備しておきましょう。
質問の回答例
プログラミングはどんなことを学んだか
「プログラミングスクールでは、HTML/CSS、JavaScript、Ruby、Ruby on Railsを学びました。特に、MVCモデルの理解や、データベースの基本的な操作について重点的に学習しました。ポートフォリオでは、ユーザー認証機能やデータのCRUD操作を実装しています。」
エラー対応の経験
「ポートフォリオ制作中、データベースの接続エラーに遭遇しました。エラーメッセージを確認し、Stack Overflowで解決方法を調べ、最終的にデータベースの設定を修正することで解決できました。この経験から、エラーメッセージの読み方や、効率的な問題解決の方法を学びました。」
学習方法について
「毎日3時間の学習時間を確保し、実践的な課題に取り組みました。スクールの課題に加えて、自分でWebアプリケーションを制作し、GitHubでコードを管理しながら、実践的なスキルを身につけていきました。また、技術書やオンラインのチュートリアルも活用しました。」
なぜエンジニアを目指したのか
「営業職として働く中で、ITシステムの重要性を実感しました。特に、顧客の課題を解決するためのシステム開発に興味を持ち、より技術的な側面から課題解決に携わりたいと考えました。また、リモートワークなど、柔軟な働き方ができる点も魅力に感じました。」
キャリアプランについて
「3年後には、要件定義から実装まで一通り経験できるエンジニアになりたいです。特に、ユーザー目線でのシステム設計や、チーム開発の経験を積みたいと考えています。
5年後には、プロジェクトリーダーとして、要件定義や設計を主導できるエンジニアを目指しています。」
未経験者求人の注意点
企業側の「未経験者」の定義
企業側が未経験者の定義には様々な場合があります。
- 未経験(実務経験がなくても、基本的な知識や学習経験がある)
- 完全未経験(実務経験なし、基本的な学習が必要)
未経験(実務経験がなくても、基本的な知識や学習経験がある)
企業側は「未経験=基本的な知識や学習経験があること」を前提にしている場合が多いです。
実務経験がなくても、最低限のプログラミング知識は身につけている必要があります。
現場で求められるのは、技術力・経験があるエンジニアです。
エンジニアとして活躍していくためには、まずは開発現場にアサインすること・経験を積むことが大切になります。
未経験でも、やる気をアピールすることで開発現場に入るチャンスはあります。
完全未経験(実務経験なし、基本的な学習が必要)
完全未経験でも応募可能な求人はあります。
しかし、個人的にはあまりオススメしません。
この場合、企業での社内研修の有無や業務内容を確認することが重要です。
もしかすると、実際の業務内容が単純な作業やテスト業務に限定される可能性もあります。
また、最悪の場合、エンジニアとは無関係な仕事(コールセンターや携帯販売の営業など)だったり、想定外の労働環境(夜勤や土日出勤が多いなど)だったりする可能性もあります。
以下の点について、可能な限り確認することをおすすめします。
・実際の業務内容はどのようなものか
・技術的な成長の機会はあるか
・先輩エンジニアのサポート体制はどうか
エンジニアとして働き続けるために大切なこと
エンジニアとして長く活躍するために、重要なポイントをご紹介します。
業務の実務経験
実際のプロジェクトに参加することで、実践的なスキルが身につきます。
また、経験を積むことで、キャリアアップの機会も広がります。
コミュニケーション能力
チーム開発では、他のメンバーとの連携が不可欠です。
特に、要件の確認や進捗報告など、適切なコミュニケーションが求められます。
問題解決能力も
エラーが発生した際に、効率的に解決方法を調べる力が必要です。
また、適切なタイミングで質問できる力も、成長のカギになります。
継続的な学習意欲
IT業界は技術の進歩が速いため、新しい技術をキャッチアップする必要があります。
技術ブログや勉強会など、情報収集の習慣をつけましょう。
まとめ:未経験からエンジニアになるためにできること
未経験からエンジニアへの転職は、決して簡単な道のりではありません。
しかし、適切な準備と戦略的なアプローチで、実現可能な目標となります。
特に重要なポイントは以下の通りです。
・プログラミングスクールの適切な選択
・実践的なポートフォリオの作成
・効果的な転職活動の進め方
・継続的な学習意欲の維持
転職までの期間は約6ヶ月、初期投資は30万円~70万円程度必要になるでしょう。
しかし、これらの投資は、将来のキャリアアップにつながる重要なステップです。
また、エンジニアとして働き続けるためには、以下の要素が不可欠です。
・チーム開発でのコミュニケーション能力
・問題解決能力の向上
・新しい技術へのキャッチアップ
未経験からの転職は、確かに大きな挑戦です。
しかし、適切な準備と継続的な努力で、エンジニアとしての新しいキャリアを切り開くことができます。