
- 仕事でミスをしてから、その出来事が頭から離れない
- レビューで指摘された内容を、思った以上に引きずってしまう
- 良い成果を出しても、失敗の印象のほうが強く残っている
ミスを自己否定ばかりで終わらせず、経験として積み上げていく視点を身につけて考えていきましょう。
先日このような投稿をしました。
悪い出来事は、いろんな角度から振り返って「次にどう活かせるか」でつなげればいい。
良いことは、もっとシンプルに喜んで受け取っていい。その姿勢で人生が豊かになるんじゃないか
という気がします😌— yumion@フリログ|エンジニア×マネー管理 (@yumion3_enmo) December 7, 2025
エンジニアの仕事は、日々小さな失敗がつきものです。
バグ、設計の詰め不足、判断の遅れ、伝え方のミス。
こうした出来事をどう扱うかで、仕事への向き合い方やキャリアの考え方が大きく変わります。
僕自身も、仕事の中での失敗を繰り返し反省し、「この積み重ねは本当にキャリアにつながっているのか」と不安を感じる時期がありました。
ただ、悪い出来事は次にどう活かせるかで整理し、良い出来事は深く考えず受け取るという姿勢に切り替えてから、仕事と人生の捉え方がだいぶ楽になりました。
本記事では、エンジニアが仕事で経験する失敗を、どうキャリアにつなげていけばいいのかを具体的に解説します。
Contents
キャリアの失敗が人生を重くする理由【エンジニア視点】
結論から言うと、キャリアが重く感じる原因は失敗そのものではありません。
失敗に対する意味づけが、エンジニア自身を縛っているからです。
エンジニアの仕事は、ミスが目に見えやすい仕事でしょう。
バグや設計ミスはログとして残り、見積もりの甘さ・コミュニケーション不足によるスケジュール管理ミスも起こり得ます。
「自分はエンジニアとして向いていないのではないか」と、仕事上の失敗をキャリア全体の評価にすり替えてしまいがちです。
しかし、本来キャリアとは、一つひとつの失敗で決まるものではありません。
失敗の扱い方の積み重ねで形作られます。
エンジニアはキャリア選択を「失敗」と感じやすい
エンジニアは論理的思考に慣れているでしょう。
そのため、過去の判断を振り返り、「もっと良い選択肢があったのではないか」と検証し続けてしまいがちです。
仕事の中での失敗も同様です。
原因分析が得意だからこそ、反省が自己否定に変わりやすくなります。
本来、振り返りは次に活かすための行動です。
目的を見失うと、失敗は成長材料ではなく重荷になってしまいます。
失敗を次に活かせる人がやっている考え方
失敗を活かすことができる人は、キャリアにおける失敗を一つの視点だけで見ません。
悪い出来事は角度を変えて振り返る
仕事での失敗を思い出してみましょう。
例えば、急ぎの対応で判断を誤り、手戻りが発生した経験があります。
当時は「もっと冷静に考えられたはず…」と自分を責めたかもしれません。
ただ、角度を変えて見ると、
- 情報共有の不足
- 時間制約の厳しさ
- 判断基準の曖昧さ
失敗を人格の問題にせず、次に活かせる材料に分解することで、経験はキャリアに変わります。
「なぜ起きたか」より「次に何に使えるか」を考える
原因分析はもちろん大切ですが、そこで止まると前に進めません。
重要なのは、この失敗を次にどこで使えるかを知っておくことです。
- レビューで指摘されたなら、設計時の視点として増やす
- バグを出したなら、テスト観点に言語化しておく
- コミュニケーションで詰まったなら、確認する流れの型を作る
失敗は評価ではなく、次の行動を決めるための素材になります。
失敗はキャリアの評価ではなく経験の素材
エンジニアのキャリアは、成功体験だけで作られるものではありません。
「うまくいかなかった実装」「期待に応えられなかった案件」「自信を失った時期」
こうした経験も、のちに判断力や視野の広さにつながります。
失敗をどう扱ったかが、エンジニアとしての厚みを作ってくれます。
良い出来事をシンプルに受け取ると人生が軽くなる
良い出来事の扱い方も重要です。
多くのエンジニアが、成功や評価を素直に受け取れなかったりします。
「たまたま運が良かっただけだから」「次は通用しないかもしれない」
こうして、良い出来事まで分析対象にしてしまうこともあるでしょう。
良い出来事まで分析しすぎると前に進めない
評価された経験や成果は、本来エネルギーになるものです。
それを分解しすぎると、自分の実力を信じる感覚(自信)が育ちません。
良い出来事は、そのまま受け取る。
このバランスが、エンジニア人生を軽くしてくれるでしょう。
キャリアは後からつながっていく
出来事を点で見れば、失敗に見える経験ももちろんあります。
しかし、線で見てみると右肩上がりに良くなっているはずです。
過去の失敗があったからこそ、今の判断ができていることがあるはずです。
そう気づけたとき、キャリアは肯定的に捉えられるようになるでしょう。
まとめ|仕事の失敗をキャリアつなげていくために
エンジニアのキャリアを重くしている原因は、仕事の失敗そのものではありません。
日々の失敗を、自己否定として処理してしまう姿勢です。
「バグを出してしまった」「相談するタイミング判断を誤った」「レビューで指摘された」
こうした出来事は、エンジニアであれば誰でも経験しています。
問題なのはその後です。
失敗を「自分は向いていない」という評価に変えてしまうと、経験は積み上がらず、ただ精神を消耗するだけが残ります。
悪い出来事は、感情とは切り離して振り返り、次の仕事でどう使うかを決めれば経験に変わります。
一方で、うまくいったことや評価されたことは、理由を考えず、そのまま受け取るほうが前に進めます。
仕事の失敗をすべて意味のある学びに変えようとしなくても大丈夫です。
ただ一つ、「次に同じ場面が来たらどうすべきか」それだけ決めておくと、キャリアは確実に前に進みます。
最近あった失敗を1つ思い出し、次にどう使うかを考えてみてください。
それだけで、日々の仕事はもっと良いエンジニアキャリアにつながり始めるでしょう。

