【6年のフリーランスを経て】僕が「あえて」会社員エンジニアにシフトした理由

転職

先日このような投稿をしました。

約6年間続けてきたフリーランスを卒業し、2026年から「会社員エンジニア」として新たなスタートを切ることにしました。

かつて異業種の営業から、いきなりフリーランスエンジニアとして飛び込みました。
フリーランスエンジニアを始めた理由は、「とにかく開発経験を積みたかった」からです。

未経験からフリーランスエンジニアになった出来事は、別記事で紹介していますので、良ければご覧ください。

【未経験からの転職体験談】営業マンが6ヶ月で転職した具体的なステップ

右も左もわからなかった僕がここまで歩んでこれたのは、支えてくださった周囲の皆さんとの「ご縁」があったからこそだと常に感じています。本当に感謝しています。

「なぜ会社員になるの?」「そのままフリーランスを続けても良かったのでは?」
そんな気持ちが自分の中にもありましたが、今回の決断に至った背景を記事にしてみました。

「営業×フリーランス」で駆け抜けた経験

僕の経歴は、少し特殊かもしれません。
約4年半、別業界で営業の仕事を経験した後、未経験からフリーランスエンジニアの世界へ飛び込みました。

当初は「エンジニアに営業経験って活かせるのか?」と疑問に思っていましたが、実際に現場に出てみると、その答えは「YES」でした。
むしろ、営業で培った「社会人としての基礎体力」こそが、僕の最大の武器になっていました。

エンジニアの仕事に活かせた営業経験スキル

特に活かせたと感じるのは、以下の3点です。

  1. コミュニケーションの質: 単なる報告・連絡だけでなく、相手に信頼していただき、チーム全員が気持ちよく仕事を進められる「空気感」を作ること。
  2. 提案する姿勢: 言われたコードを書くだけでなく、「ここはこう変えた方が使い勝手が良くなりませんか?」と、自分の意見をしっかり伝えること。
  3. 誠実な対応: 納期を守る、レスポンスを早くするなど、当たり前のことを徹底して「ご縁」を繋ぐ力。

技術力も大切ですが、最後は「人と人との信頼関係」で仕事は回っている。それを実体験として学べたのは、営業時代の財産です。

なぜ今、フリーランスをやめて会社員になるのか?

「フリーランスならもっと報酬も高いし、休みも自由に取れるのでは?」という考えも、自分の中にありました。
確かに、フリーランスならではの「自由度」は大きな魅力です。

しかし、6年という月日を経て、僕は一つのキャリアの壁を感じるようになりました。
それは、開発特化の「作業者」として停滞してしまうことへの危機感です。

フリーランスは即戦力であることを求められるため、どうしても「今できる技術」を使い回す仕事に偏りがちです。
もちろん、その道で極めることも可能ですが、一人のフリーランスとして歩めるキャリアの道は、意外と狭いのではないかと感じるようになりました。

「今のままで、5年後、10年後も『必要とされるエンジニア』であり続けられるだろうか?」 そう自問自答する日が増え、このままではいけないと決断しました。

組織の中で手に入れたい「3つの武器」

もっと大きな視点でプロジェクトを動かし、自分の市場価値を高めたい。
そう考えたとき、エンジニアとしての技術スキルに加えて、「非技術スキル」を磨くことが最優先だと判断しました。

「非技術スキル」とは

  1. メンバーを輝かせる「マネジメント力」
  2. フリーランスで入っていた現場に、理想的なリーダーの方がいました。こんなマネジメント力があるリーダーを目指したいです。

    • 技術的なことはメンバーに任せる(仕事を投げるのではなく、信頼を置いて任せる)
    • システム仕様についての把握はすごい(相談すれば、何のことか理解するのが早い)
    • メンバーの意見を吸い上げる
    • スケジュール管理にゆとりを持つ(予期せぬ遅延やトラブルに対応するため)
  3. 相手に寄り添う「提案力」
  4. ガツガツ売るような営業ではなく、クライアントの隣に座って「こうしたらもっと使いやすくなりますよ」と提案できるエンジニアを目指します。営業時代の「聴く力」を、今度は「クライアントと共につくる」に活かしたいと思います。

  5. プロジェクトを完遂させる「推進力」
  6. 「言われた通りに作る」のはもう終わり。プロジェクト全体を俯瞰し、「何が必要なのか」を自分からキャッチして、実行に移していく力を身につけたいです。

まずは「要件定義・設計」のフェーズへ

新しい会社では、まず「要件定義や設計」といった上流工程の経験を積むことに注力します。

これまでは「実装」がメインでしたが、これからは「何を作るか」「どう作るか」という最上流のプロセスから関わり、エンジニアとしての技術スタックを根底からアップデートしたいと考えています。

設計から対応できる力を身につけることは、エンジニアとしての基礎体力を一気に引き上げることと同義です。
技術の裏側にある「ビジネスの仕組み」を深く理解し、より付加価値の高いエンジニアへ一歩ずつ進んでいきます。

まとめ:これからのブログ方針

会社員にシフトしますが、このブログの運営はこれからも続けていきます!

今後は、「会社員×副業(ブログ・個人開発)×マネー管理」という新しいスタイルを自分自身が体現し、その過程を等身大で発信していく予定です。

  • 組織の中で学んだ「非技術スキル」の備忘録
  • 会社員に戻ってからのマネー管理
  • 副業で年間20万円の売上を作る

「エンジニアとしてどう生きるか?」に正解はありません。
フリーランスも会社員も、それぞれに良さがあります。

僕のこの新しい挑戦が、キャリアに悩む誰かの一歩を後押しするきっかけになれば嬉しいです。