
結論から言うと、エンジニアになれます。実際に、建設会社と商社で営業をしていた僕自身が、学習を始めてから約6ヶ月でエンジニアとして最初の仕事に就きました。
ただし、やみくもに始めると遠回りしてしまいます。
この記事では、未経験からエンジニアになるまでの全ステップを、僕のリアルな体験(かかった費用・つまずき・失敗も含めて)とあわせてロードマップにしました。読み終える頃には「次に何をすればいいか」が具体的に見えているはずです。
僕は正社員としてエンジニアへ転職したのではなく、転職活動中に声をかけられ、最初は業務委託で現場に入りました。未経験者に同じ進み方を勧める記事ではありません。
その経緯も正直に書いたうえで、より再現しやすい「まず就業して実務経験を積むまでの道筋」を中心に解説します。
- 未経験からエンジニアになるまでの全体像(4ステップ・期間・費用)
- 元営業マンが6ヶ月でエンジニアの仕事に就いたリアルな道のり
- スクールと独学、どちらを選ぶべきか
- 失敗しない「未経験求人」の見極め方(←ここが一番大事)
Contents
【全体像】未経験からエンジニア転職までのロードマップ
まず、ゴールまでの地図を示します。やることはシンプルに4ステップです。
- 学ぶ言語を決める
- 学習手段を選ぶ(スクール or 独学)
- ポートフォリオ(作品)を作る
- 転職活動をする

僕は「基礎学習4ヶ月+就業先探し2ヶ月」で計6ヶ月でした。
費用の目安:PC+スクール+書籍で総額30万〜70万円ほど
給付金対象コースなら実質負担を大きく減らせます。
焦って最短を狙うより、着実にスキルを積むほうが結局は近道です。順番に見ていきましょう。
【実体験】元営業マンの僕が6ヶ月で最初の現場に入るまで
一般論より、実際に通った人間の話のほうが役に立つと思うので、先に僕の道のりを共有します。
学習開始から初現場まで(実際の時系列)
| 時期 | やっていたこと |
|---|---|
| 2019年8月 | 無料の学習サービスで基礎に触れる |
| 2019年9〜11月 | テックアカデミー受講(12週間)+ポートフォリオ制作 |
| 2019年12月 | 就業先探しを開始(正社員求人とWantedlyなどのSNSを併用) |
| 2020年1月 | Wantedlyで接点のあった企業から参画相談 → 面談 → 決定 |
| 2020年2月 | 最初の現場に入る |
営業のノルマがしんどくて、エンジニアを目指した
僕は建設会社と商社で営業をしていましたが、毎月のノルマや数字に追われるプレッシャーがどうしても好きになれませんでした。もともとITに興味があり、「手に職をつけて、リモートで自由に働きたい」という思いから、エンジニアへの挑戦を決めました。
学習4ヶ月+就業先探し2ヶ月。使ったお金のリアル
学習は2019年8月から。最初は無料の学習サービスで基礎に触れ、「本気でやる」と決めてからテックアカデミーのWebアプリケーションコース(社会人プラン12週間)を受講しました。費用は無料体験の割引込みで総額251,900円。あわせて開発用にMacBook Air(新品)を約13万円で購入しています。
スクールでは、週2回のメンター面談を受けながら、HTML/CSS・JavaScript・Ruby・Ruby on Railsを学習しました。カリキュラムの課題としてWebアプリを1つ、ポートフォリオとして完成させました。
つまずいた3つのポイントと、乗り越え方
正直、順調ではありませんでした。特にきつかったのが次の3つです。
① エラーが解決できない
学習初期は、1文字の打ち間違いで動かず、何時間も溶かすこともありました。
エラーメッセージを検索する/講師に質問する(1人で抱えない)/解決過程をメモする、で乗り切りました。
② モチベーションが続かない
小さな目標を積む/週1で新しい機能を実装/X(当時Twitter)に学習記録を投稿(いいねが励みに)したりしていました。
③ 時間が取れない
働きながらなので、仕事終わりや休日にカフェで1時間など、場所を変えて集中するようにしました。
学習時間を固定し習慣化しました。
未経験からの挑戦は「才能」より「続け方」の問題。つまずくのは当たり前という前提で、質問できる環境と続ける仕組みを用意できるかが分かれ目です。
STEP1:学ぶ言語を決める
最初の一歩は言語選びです。目指す方向で選びましょう。
Webアプリ・自社開発を目指す:Ruby(Rails)/JavaScript
AI・データ分析に興味:Python
僕はRuby / Ruby on Railsから入りました。迷うなら、学習リソースが多く挫折しにくいものを選べば大きく外しません。
STEP2:学習手段を選ぶ(スクール or 独学)
ここが最大の分岐点です。「質問できる環境と強制力」にお金を払えるかで考えると決めやすいです。
スクールが向いている人
現役エンジニアに質問でき、課題で強制的に手を動かせるのがスクールの価値です。独学の挫折率は約9割とも言われるので、「一人だと続かない」自覚がある人は、環境の力で時間を買う判断が有効です。
スクールの選び方とおすすめは、実際に通った経験からこちらの記事にまとめました。
独学が向いている人
費用を抑えたい・自分のペースで進めたい人は、独学スタートも十分アリです。基礎を独学で触ってから必要に応じてスクールへ、という順番も賢い選択です。
文系・異業種の出身でも大丈夫
「理系じゃないと無理では?」とよく聞かれますが、そんなことはありません。
僕自身が文系・非ITの営業出身です。一般的なWeb開発に高度な数学は不要で、必要なのは論理的に問題を分解する力と継続力です。むしろ、前職で培った対人スキルや業務理解は、エンジニアになってからの武器になります。
STEP3:ポートフォリオ(作品)を作る
未経験の就職・転職活動で、実力を示す最大の武器がポートフォリオです。
完璧でなくてOKです。基本機能が動けば十分アピールになります(今後の実装予定を書き添えると、意欲が伝わります)。
必ずGitHubで公開し、URLを履歴書に記載。採用担当が実際に触れる状態にします。
僕はユーザー認証やデータのCRUD操作を実装したWebアプリを1つ作りました。企画→設計→実装を一通り経験でき、エラーに悩んだ過程そのものが面接で語れる財産になりました。
STEP4:転職活動をする
前職の経験を「翻訳」してアピールする
未経験でも、社会人経験は強みです。僕は営業で培った課題解決力・コミュニケーション力・スケジュール管理を、エンジニアでも活きるスキルとして職務経歴書と面接でアピールしました。前職の経歴は省略せず、具体的な実績や数字を添えて書きましょう。
面接は「準備」で差がつく
技術的な質問に加え、ポートフォリオの技術選定理由や、なぜエンジニアを目指すのかを具体的に語れるように準備します。
面接で実際に聞かれる質問と回答の作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
僕の場合は、転職ではなく業務委託で決まった
ここは正直にお伝えしておきます。
僕自身は、会社への転職を経ずにエンジニアのキャリアを始めました。
2019年12月に動き始めたときは、正社員の求人も普通に見ていました。ただ同時にWantedlyなどのSNSも使っていて、そこで接点のあった企業から「業務委託で参画しませんか」と声をかけていただいたのです。スキルシートを出し、案件面談を経て、参画が決まりました。
つまり僕の場合、転職活動をしていたら、先に業務委託の話が決まったというのが実際のところです。
- SNSでたまたま接点が生まれたから決まっただけで、再現性はありません
- 実務経験がないため、フリーランスエージェントは頼れません(僕が登録できたのは実務2年後です)
- 収入が途切れても誰も補償してくれません。僕は実家暮らしで生活費を月10万円ほどに抑えられたから成立しました
未経験の方には、まず就業して実務経験を積むことを勧めます。そのうえで独立を考えるほうが、選べる案件も条件も大きく変わります。
それでも「未経験から独立」を検討する方へ。お金の準備で何が必要になるかは、僕自身の準備不足の反省としてこちらにまとめました。
【最重要】失敗しない「未経験求人」の見極め方
ここは声を大にして伝えたい部分です。未経験可の求人には、当たり外れがあります。
企業の言う「未経験」には、「基礎学習済みを前提とした未経験」と「完全未経験」があります。特に完全未経験OKの求人は要注意です。実際の業務がテストや単純作業に限定されたり、最悪の場合、エンジニアと無関係な仕事(コールセンターや携帯販売など)だったり、想定外の労働条件だったりするケースもあります。
僕自身、スクールの紹介求人でもインフラ系など自分の理想と合わないものが少なくありませんでした。だからこそ、紹介されるまま焦って決めず、次を必ず確認してください。
- 研修期間と、実際の業務内容は具体的に何か
- 技術的に成長できる環境か(先輩エンジニアのサポートは?)
- 「開発現場にアサインされる」求人か(ポートフォリオ提出が条件の求人は本気度が高い傾向)
複数の求人・エージェントを見比べ、自分の軸で見定めることです。
これが、入社後に後悔しない一番のコツです。
年齢によって戦い方は変わる(特に30代の方へ)
未経験採用では、年齢が上がるほど選考の見られ方が変わります。学習後の伸びしろだけでなく、これまでの職務経験や入社後どう貢献できるかまで問われるようになり、応募できる求人の選択肢も狭まりやすくなります。
だからこそ30代は、「未経験の若手」と同じ土俵で戦うのではなく、前職の経験×プログラミングの掛け算で勝負することが重要です。年齢を気にしないようにするのではなく、前職で培った経験を技術職でどう活かせるかまで説明できる状態にしてください。
詳しくはこちらの記事にまとめました。
「そもそも自分は向いている?」のか、適正などが気になる方はこちらもどうぞ。
まとめ:未経験からの挑戦は「正しい順番」で着実に
- やることは4ステップ(言語→学習手段→ポートフォリオ→就業先探し)
- 期間は約6ヶ月、費用は総額30〜70万円が目安(給付金で圧縮可)
- 文系・異業種でも、前職の経験は武器になる
- 未経験求人は焦らず見極める(完全未経験OKほど要注意)
- 出口は正社員だけではない。ただし未経験での独立は再現性が低い
僕自身、営業のノルマに追われる毎日から、6ヶ月でエンジニアとして働き始めることができました。特別な才能があったわけではなく、順番を守って続けただけです。
まずは、学ぶ言語を決めるところから。
迷ったら、こちらの記事を読んで自分に合う学習手段を選ぶところから始めてみてください。







