
- SESエンジニアって、実際に現場で何をしているの?
- 毎日どんなスケジュールで働いているの?
- リモートで働けるって本当?
SES(客先常駐)と聞くと、「よくわからないけど大変そう」「やめとけって聞くけど実際どうなの?」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
僕はフリーランスエンジニアとして6年間、SES(客先常駐)の形態で複数の現場を経験してきました。この記事では、SESエンジニアが実際に現場でどんな仕事をしているのかを、体験をもとにお伝えします。
制度の解説や契約形態の話は他のサイトに任せて、ここでは「現場のリアル」にフォーカスします。
- SESエンジニアの具体的な仕事内容
- 一日の流れ(実体験ベース)
- リモートワークの実態
- 現場で求められるスキル
Contents
SESエンジニアの仕事内容|現場で実際にやっていること
「エンジニア=プログラミングをひたすら書く人」というイメージがあるかもしれませんが、実際の業務はもっと幅広いです。僕の経験をもとに、メインの仕事内容を3つに整理します。
① 既存システムの改修がメイン
SESの現場で最も多い仕事は、すでに動いているシステムの改修です。
具体的には、バグの修正や機能のアップデートが中心です。「ゼロからシステムを作る」という仕事は意外と少なく、多くの場合は誰かが書いた既存のコードを読み、理解し、修正することが求められます。
最初の現場で驚いたのは、コードを書く時間よりも既存コードを読んで理解する時間の方が長いことでした。自分の書き方とは違うコードを読み解く力は、SESの現場で最も使うスキルの一つです。
② 仕様書・設計書の作成
意外に思われるかもしれませんが、ドキュメントの作成も重要な業務です。
テスト仕様書、設計書、改修内容の説明資料など、「何をどう変えたか」を文書に残す作業は日常的に発生します。特にチームで開発している場合、自分の作業内容を他のメンバーに正確に伝えるためにドキュメントが欠かせません。
コードが書けるだけでなく、「伝わる文書を作れるエンジニア」は現場で評価されます。
③ 追加機能の開発
既存システムに新しい機能を追加する仕事もあります。
この場合は、まず追加する機能の仕様を理解し、既存のシステムにどう組み込むかを設計してから実装に入ります。既存の仕組みとの整合性を取る必要があるため、システム全体の構造を把握する力が求められます。
新規開発ほどの自由度はありませんが、既存の制約の中で最適な方法を見つける面白さがあります。
SESエンジニアの一日の流れ【フルリモートの場合】
僕がフルリモートで働いていた時期の典型的な一日を紹介します。
| 時間 | やること |
|---|---|
| 9:00 | 業務開始。チャットで今日の作業予定を共有 |
| 9:15〜12:00 | 午前の作業(コーディング、仕様書作成など) |
| 12:00〜13:00 | 昼休憩 |
| 13:00〜15:00 | 午後の作業(コードレビュー対応、テストなど) |
| 15:00〜15:30 | チームミーティング(進捗共有・課題の相談) |
| 15:30〜18:00 | 午後の作業の続き |
| 18:00 | 業務終了。作業報告をチャットで共有 |
見ていただくとわかるように、一般的な会社員と大きく変わらないスケジュールです。フルリモートでも、朝の作業報告と夕方の進捗報告はルーティンとして行っていました。
ミーティングは1日に1回程度で、あとは基本的に個人作業の時間です。集中してコードを書いたり、仕様書を作成したりする時間がまとまって取れるのは、エンジニアにとってありがたい環境でした。
SESエンジニアの働き方|リモートワークの実態
最初は出社、慣れたらリモートが多い
僕の場合、新しい現場に入るときは最初の数週間は出社していました。業務の全体像を把握する、開発環境を構築する、チームメンバーと顔合わせをする、といった初期対応は対面の方がスムーズだからです。
業務に慣れてきた段階でリモートに移行し、その後はフルリモートで働くスタイルが多かったです。
チャット連絡が主要なコミュニケーション手段
リモートワークでは、SlackやTeamsなどのチャットツールが連絡の中心になります。対面なら隣の席で一言聞けることも、チャットでは文章にして伝える必要があります。
ここで重要になるのが「質問の仕方」です。「何がわからないか」「どこまで調べたか」「何を教えてほしいか」を整理してから質問できるかどうかで、チーム内での信頼感が大きく変わります。
質問力を高めたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
質問への心理的ハードルを下げたい方
具体的な質問テクニックを学びたい方
リモート案件の現状(2026年)
SES業界全体で見ると、コロナ禍以降に増えたフルリモート案件はやや減少傾向にあります。週2〜3日の出社とリモートを組み合わせるハイブリッド型が主流になりつつあります。
ただし、完全に出社に戻るケースは少なく、何らかの形でリモートワークが取り入れられている現場がほとんどです。リモート案件を獲得するには、自走できるスキルと、チャットで的確にコミュニケーションが取れる力が求められます。
SESで働いて感じたメリット・デメリット
6年間のSES経験で感じたことを、正直にお伝えします。
メリット
- さまざまな現場・技術を経験できる:案件ごとに使う言語やフレームワークが変わるため、スキルの幅が自然と広がる
- 合わない環境からは離れられる:会社員と違い、契約期間が終われば次の現場に移れる。人間関係のリセットが効く
- リモート案件なら通勤時間ゼロ:フルリモートの場合、通勤に費やしていた時間を自分の時間に使える
特に「いろんな現場を経験できる」のはSESならではのメリットです。1社にいると触れられない技術やプロジェクトの進め方に出会えるので、エンジニアとしての引き出しが増えます。
デメリット
- 現場ごとに適応が必要:ルール、ツール、コミュニケーションの文化が毎回違う。慣れるまでに体力を使う
- チームの「外の人」として見られることがある:長く関わっても正社員とは違う立場。帰属意識を持ちにくい場面がある
- 毎回の環境構築・キャッチアップが大変:新しい現場に入るたびに開発環境を一から構築し、業務を覚え直す必要がある
デメリットは確かにありますが、「いろんな経験を積みたい」「一つの環境に縛られたくない」という人にとっては、むしろSESの方が合っている場合もあります。
SESの現場で求められるスキル
技術力はもちろん大事ですが、SESの現場で本当に求められるのは技術以外のスキルも含まれます。
既存コードを読む力
先ほども触れましたが、SESでは新規開発よりも既存システムの改修が圧倒的に多いです。そのため、他人が書いたコードを読み解き、修正箇所を見極める「コードリーディング力」が非常に重要です。
自分でゼロからコードを書く力よりも、既存のコードを正確に理解して適切に修正する力の方が現場では求められます。
チャットでの質問力・報告力
リモートワークが普及した今、チャットで「何がわからないか」を正確に伝える力は必須です。
「○○がわかりません」だけでは相手も困ります。「△△まで調べましたが、□□の部分が理解できていません。××という認識で合っていますか?」と聞ける人は、どの現場でも重宝されます。
開発環境を自力で構築する力
SESでは新しい現場に入るたびに開発環境をセットアップします。Git、Docker、エディタの設定、各種ツールのインストールなど、環境構築を自力でこなせることが前提になります。
環境構築で躓いて何日もかかってしまうと、最初の印象に影響します。基本的な開発ツールの扱いには慣れておきましょう。
まとめ|SESは「エンジニアの経験値を積む場」
SESエンジニアの仕事は、「既存システムの改修」「仕様書の作成」「追加機能の開発」が中心です。華やかな新規開発よりも地道な作業が多いですが、さまざまな現場で技術と経験を積めるのはSESならではの強みです。
- SESの仕事は既存システムの改修・仕様書作成・追加開発が中心
- リモートワークは可能だが、最初は出社して業務に慣れるのが一般的
- チャットでの質問力・報告力が現場での信頼に直結する
- 「コードを書く力」よりも「既存コードを読む力」が求められる
SESの仕事内容がイメージできたら、次のステップとして以下の記事も参考にしてみてください。
SES案件の面談に備えたい方
フリーランスエンジニアを目指したい方
フリーランスの理想と現実を知りたい方






