エンジニアが知っておくべきフリーランスのメリットとデメリット

エンジニアが知っておくべきフリーランスのメリットとデメリット プログラミング
  • フリーランスになるメリットとは?
  • 逆にデメリットになることとは?

この記事で解説していきます。

本記事の内容

  • フリーランスになって感じたメリット・デメリット
  • メリットについて
  • デメリットについて

僕は、業務委託契約で現場に参画するフリーランスエンジニアとして働いています。
週5日稼働(140~180時間/月)のような契約を結び、会社員に近い働き方をしています。

以前は、会社員として営業の仕事をしていた経験があります。
フリーランスと会社員を両方経験して感じたメリット・デメリットを挙げていきます。

フリーランスになって感じたメリット・デメリット

メリット
①収入を上げやすい
②休みを取りやすい
③スキル・経験を積める
④仕事・働き方を選べる
⑤副業が自由にできる
⑥お金の知識が身につく
デメリット
①収入が不安定
②有給休暇や育児休暇がない
③自分で仕事を見つけないといけない
④社会保障が少ない
⑤自分で確定申告をする必要がある
⑥社会的信用が低い

個人的にはフリーランスとしてのメリットの方が大きいと感じています。
すべてが良いわけではないため、デメリットの点についても出していきます。

フリーランスのメリット・デメリット

メリットについて

収入を上げやすい

フリーランスエンジニアは、働き方にも左右されますが、会社員よりも収入を上げやすいです。
エンジニアとしてのスキルは同じでも、フリーランスの方が得た利益をそのまま自分の収入にできます。

フリーランスの収入は、自分のスキル・経験+営業力次第で収入を上げることが可能です。

現場でスキルと経験を積む→自分のスキル・経験・実績をPR→高単価の案件に参画→収入が上がる・・・

エージェント経由のみならず、知人からの紹介で仕事につながるケースも多くあります。

休みを取りやすい

フリーランスエンジニアは、休みを取る調整がしやすいと感じています。
業務委託を結んで働く場合、契約単価に対する稼働時間の基準(140~180時間/月など)があり、その稼働時間の範囲から外れなければ休みを取ることも可能です。

体調不良で緊急で休む場合でも、稼働時間を確保していれば特に影響ないです。
ただ、現場の稼働状況(多忙期など)にもより、休みが取りにくい場合もあるのでご注意ください。

スキル・経験を積める

フリーランスエンジニアは、現場での経験を含め、実践的なスキル・経験を積むことができます
会社員の場合、「業務時間内にミーティングや面談などがある」「自分が望む開発現場に参画ができない」などで、業務経験に費やす時間が少なくなることもあり得ます。

その点、フリーランスであれば、よりエンジニアとしての実践力をつけるための時間を過ごすことができます。

仕事・働き方を選べる

フリーランスエンジニアは、自分次第で仕事内容や働き方を選ぶことができます

・開発業務ができる現場
・週2で働ける現場
・フルリモート可能な現場
自分の希望にあった現場に参画することができれば、自分の理想の働き方に近づけることができます。

僕の場合は、「開発経験を積みたい」「リモートで仕事ができる現場」を希望し、納得いく働き方の現場に参画ができています。

今後は、週2~3日稼働の案件に複数参画するというような働き方も実現ができる可能性もあります。

副業が自由にできる

フリーランスは、副業を自由にできます
会社員の場合、副業が禁止であったり、許可のために申請が必要であったり、会社によって制約がある場合も少なくないです。
会社員を理由に副業ができないというのは、もったいないと思います。

フリーランスは副業も自由なので、会社都合による機会損失を防ぐことができます

本業で積んだプログラミング経験を副業に活かす、新しくWebライターの仕事を副業で始めてみるなど、フリーランスは副業を始めるにあたってハードルが高くないと言えます。

お金の知識が身につく

フリーランスは、毎年自分で確定申告をし、税金を納める必要があります
確定申告を通して、「何の税金をいくら納めているのか」「税金を抑えるために何ができるのか」「何を経費として使えるのか」など、お金の知識を身を以って学ぶことができました

最近では、ふるさと納税をする方も増えてきています。
会社員の方でも確定申告を行えば(ワンストップ申請をしない場合)、1年間で6自治体以上に寄付を行うこともできます。(控除額に差はありません)

詳しくは以下の記事を参考にどうぞ。

ふるさと納税の解説と活用法を紹介します

ふるさと納税の解説と活用法を紹介します

【節税対策】フリーランスの節税対策と優先順位

【節税対策】フリーランスの節税対策と優先順位

デメリットについて

収入が不安定

フリーランスは、自分で仕事を獲得する必要があるので、仕事を受注できなければ収入がなくなります
一方で、会社員であれば、毎月決まった収入を得ることができます。
収入が安定しないことは、フリーランスが特に不安に感じる点だと思います。

また、案件を頂いている企業の経営状況の悪化や倒産などの外的要因で、収入が突然なくなってしまうこともあります。

実際に、IT業界もコロナが流行り出して緊急事態宣言が出ていた時期(2020年4月頃から数ヶ月くらい)は、参画可能な案件も半数以下に減り、一時期仕事がないこともありました。
結局は一時的なもので、2020年秋ごろからは案件数も復活しています。

有給休暇や育児休暇がない

フリーランスは、有給休暇や育児休暇を取ることができません
自分自身で仕事と休暇のバランスをとる必要があります。

例えば
・1ヶ月案件を受けない期間で旅行を楽しむ
・週3日やフルリモートなどの案件に参画して育児しやすい環境で仕事をする

このようにフリーランスでも仕事と休暇のバランスを調整することは十分可能です。
ですが、会社員の休暇制度に比べるとデメリットと言えます。

自分で仕事を見つけないといけない

フリーランスは、自分で仕事を見つける必要があります
エージェントを経由して案件を探す場合も、エージェントに登録したり、案件を自分で探して応募など、主体的に動くことが求められます。

また、特に報酬が高い・条件が良い案件は競争率も高く、自己のスキルや経験・PRなどを企業にアピールすることも必要になったりします。

社会保障が少ない

フリーランスは、会社員に比べて、社会保険料の負担は増え、公的な保障は減ることになります。
会社員の健康保険料と厚生年金保険料は、会社と従業員が折半して負担しますが、フリーランスの場合は国民健康保険料と国民年金保険料を全額自己負担になります。
また、雇用保険と労災保険は、フリーランスは原則加入できないとされています。

そのため、このデメリットを自分自身で補う必要があります

例えば
・老後資金の確保
・生活防衛資金(何かあった場合の生活費や一時金として使う資金)の確保
・社会保障、税金対策をする

資金計画や対策をして自分なりに将来のリスクに備えておくと安心です。

自分で確定申告をする必要がある

メリットで「お金の知識が身につく」にも挙げましたが、毎年必ず確定申告をする必要があります。
確定申告の時期になると、正直言うと面倒な気持ちになります。

僕自身、会計ソフトを使って経理処理をしますが、経費の扱いに戸惑うことが多くあります。

「何を経費にできるのか」「プライベートの出費と経費の扱い」「税金の控除に使える制度はあるのか」など、今でも慣れないことがあるので、自分で調べたり現場のフリーランスで働く方に聞いてみたりしています。

税理士に依頼することも可能ですが、その場合はコスト(委託料)がかかります。
なるべく自分自身でやろうとすると大変なので、デメリットに感じる点になるでしょう。

フリーランスエンジニアがよく使う経費については、以下の記事を参考にしてみてください。

【確定申告】フリーランスエンジニアが使う主な経費とおすすめ会計ソフト

【確定申告】フリーランスエンジニアが使う主な経費とおすすめ会計ソフト

社会的信用が低い

フリーランスは、一般的にお金の面での社会的信用が低いと感じます。
僕自身も賃貸入居時に審査があり、複数年分の確定申告書を提出したことがあります。

フリーランスで収入が不安定な場合、クレジットカードの契約やローンが組めない(審査が通らない)ケースも多くなります。
仮審査時に確定申告書の提出を求められることが多く、会社員時代のように気軽にローンは組めなくなります。

また、経費を多く計上したために所得が低いと言う場合も、ローン審査に影響することもあります。
これからフリーランスを目指す方は、必要であれば会社員のうちに審査等の対応をしておくことも良いと思います。

まとめ

フリーランスのメリット・デメリットについて書きました。
個人的にはお金の面でのメリット・デメリットを大きく感じます

フリーランスは、自分で仕事や働き方の自由度が高い一方で、経理や営業などの付随業務も一人でこなさなければならないため、人によって向き不向きがあります