未経験でのフリーランスエージェント利用で知っておくべきポイント

未経験者でのフリーランスエージェント利用で知っておくべきポイント プログラミング
  • 未経験でもフリーランスエージェントを利用できる?
  • フリーランスエージェントを利用するにはどうすればいい?
  • フリーランスエージェントを利用する時の注意点はあるの?

この記事で解説していきます。

本記事の内容

  • フリーランスエージェントは未経験でも利用できる
  • フリーランスエージェント登録から利用までの流れ
  • フリーランスエージェントを利用する時に気をつけたいこと



僕は、業務委託契約で現場に参画するフリーランスエンジニアとして働いています。
実際にフリーランスエージェントを複数登録し、エージェントからのご紹介で案件に参画経験もあります。

フリーランスエージェントは未経験でも利用できる

フリーランスエージェントは業務経験が未経験でも登録することができます
フリーランスエージェントに登録すると、エージェントが案件探しのサポートをしてくれます

しかし、フリーランスエージェントで取り扱う案件の多くが即戦力としての人材を求めているため、未経験者向けの案件は少ないという実情を把握しておく必要があります。

登録費用がかからない

フリーランスエージェントの登録費用は基本的に無料です。
エージェントに登録して相談・案件探しを受けるだけならば、費用はかかりません。

エージェントは、マージン(手数料)を利益として経営をしています。
フリーランスが紹介を受けて案件に参画することで、マージン(手数料)としてクライアントから受け取る報酬の中から何割かのお金を引いて、残りがフリーランスの報酬になります。

マージンとは下記のようなイメージになると思います。
・クライアント側から見たら、人材を紹介してくれた紹介料
・フリーランス側から見たら、案件を紹介してくれたサービス利用料

フリーランスエージェントのマージン率(手数料率)相場

大半のフリーランスエージェントは、マージン率(手数料率)を公開していません
一般的なマージン率の相場は「20%〜30%」と言われています。

マージン率を公開しているフリーランスエージェント(一部)の例

マージン率を公開しているフリーランスエージェントは、報酬についての透明性が高く、安心してサービスを利用できるエージェントとして評判も良い印象を持てるでしょう。

Midworks(ミッドワークス)

Midworksは、フリーランスエンジニアに特化したエージェントサービスです。
Midworksのマージン率は「10〜15%」で、他のフリーランスエージェントと比較して低い手数料のフリーランスエージェントです。

PE-BANK(ピーイーバンク)

PE-BANKは、フリーランスエンジニア向けのエージェントで、手数料の低さを売りにしています。
PE-BANKのマージン率は「8〜12%」で、他社と比べてもかなり低い手数料率といえます。

フリーランスエージェントがマージン率を非公開にする理由

業界大手のレバテックフリーランスをはじめ、大半のフリーランスエージェントがマージン率を非公開にするのは、競合他社にお金に間する重要な情報の公開を避けるためです。

マージン率を非公開にする=悪質なエージェントではありません

マージン率が非公開であっても、面談やアフターフォローなどの所属するエンジニアがより良い案件・職場環境で働けるような充実したサービス価値を提供している場合もあります。

フリーランスエージェント登録から利用までの流れ

  1. 無料会員登録
  2. 担当者との面談
  3. 案件にエントリー
  4. 企業との面談
  5. 条件交渉・契約
  6. 案件への参画開始・参画中のサポート

エージェント会員登録

フリーランスエージェントのサイトに会員登録をします
登録フォームに従って、必要事項(氏名・生年月日・メールアドレス・経験など)を入力します。
エージェントによってはあらかじめ職務経歴書の提出が必須のケースもあります。

登録が完了すると、エージェントから自分のメールアドレス宛に登録完了の連絡が来るので確認しましょう。
登録完了のメールが来ない場合は、登録したメールアドレスを間違えていたり、受信メールが迷惑メールフォルダに入ってしまっている可能性があります。

担当者との面談

多くのエージェントでは、フリーランス案件の紹介前に面談が必要です。
エンジニアとしての経歴やキャリアの志向性などを確認し、マッチする求人を提案するためのものです。

エージェントに登録すると、担当者からメールや電話などで面談の日程調整に関する連絡が来ます。
面談の時間帯は自由に決められることが多く、基本的に平日昼〜夜での対応になります。土日祝日などは対応してもらえないこともあるので注意しましょう。

面談時間は30分〜1時間程度で、面談形式は対面やオンライン面談、電話での通話などエージェントによって対応も異なります。

この面談では、希望する稼働時間や探したい案件の条件(スキル・現場・単価など)の確認が行われます。
職務経歴書を提出して、これまでの経験や実績などを確認されることもあります。

案件にエントリー

担当者から条件にマッチしたフリーランス求人の紹介があります
当日に案件を紹介されることもありますが、面談終了後から定期的に案件紹介のメールが届くようになります。

エージェントから紹介されたフリーランス案件の中に気に入ったものがあれば、エントリーすることを担当者に伝えます。これだけで案件へのエントリーは完了です。
そうすると、エージェント担当者はエントリーした方の職務経歴書と紹介文をクライアントへ送ります。その内容をもとにクライアント側で書類選考が行われ、エージェントを通して結果が通知(電話かメール)されます。

クライアントとの面談

書類選考を通過したあとは、実際にクライアントと面談を行います
事前にエージェントを通して面談日程を調整します。
スケジュールが合わない場合は希望日程を伝えましょう。平日の夜でも面談・面接に対応してもらえます。
コロナ禍以降、オンライン面談するクライアントも増えていますので、面談前に操作方法を確認しておくことも良いです。

面談には基本的にエージェントの担当者も同席するので、初めての人でも安心感があります。
面談当日は、自己紹介や案件内容の紹介、質問などが行われるので、事前に回答を準備しておくとスムーズです。
クライアントから質問を受けた際には、エンジニアとしてのスキルや得意技術、知識、実績などを積極的にアピールするようにしましょう。

条件交渉・契約

面談に合格すると、エージェントの担当者からその旨の連絡があります。
案件の報酬単価や契約条件などの内容も伝えられるのでミスマッチがないか確認しましょう

問題がなければ合意して契約となり、クライアントとフリーランスの間にエージェントが入る形で契約締結が行われます。
契約書類などの書き方も、エージェント担当者が詳しく説明してくれます。
報酬の支払いサイト(締め日から支払期日までの期間)がエージェントによって異なる場合もありますので、前もって確認するようにしましょう。

条件に納得できない場合、条件交渉を行っても問題ありません
希望に沿っていない条件を担当者に伝えることで、クライアントと交渉を行ってもらえます。また、他に面談の結果待ちとなっているクライアントがある場合は、その旨を伝えて契約を保留しておくこともできます。

案件への参画開始・参画中のサポート

契約締結が完了することで正式に受注となり、実際に案件への参画が開始されます
稼働開始日は契約時に決められているので、当日はクライアント企業の指定する作業場所へ行きます。在宅での作業の場合も同様に、あらかじめ決められた日程で稼働開始です。

参画中でもわからないことや不安なことがあれば、エージェントに相談すると対応してもらえます。

稼動後は勤務管理表や作業報告書などをまとめて提出し、エージェント先に請求書を送ることで報酬が支払われます。

フリーランスエージェントを利用する時に気をつけたいこと

フリーランスエージェントを利用する時に気をつけたいこと

フリーランスエージェントの登録は複数しておく

フリーランスエージェントへの登録は複数しておきましょう
エージェントごとに特徴やサービス内容も異なるので、希望の求人や条件にあう案件を幅広く見つけるためにも、複数登録しておくことが大切です。

条件を絞り込みすぎない

エンジニア未経験の場合、実績や実務経験がある人と比べて応募できる案件は少ないのが実状です。
まずは、未経験でも応募できる案件があれば、挑戦して実績を積みましょう。

「開発の仕事がしたい」という希望をもって仕事を探すことも大切ですが、こだわりすぎると案件を全く紹介してもらえない場合もあります。

未経験の場合には、はじめは報酬単価が低い仕事ばかり紹介されないという可能性がありますが、経験を積むことで高単価の案件を請け負うことができるようになります。

スキルをアピールする

フリーランスとしての経験がなくても、プログラミングスキルがあり、ポートフォリオなどの実際に作ったサービスやサイトがある場合には、そのスキルをアピールすることで案件を紹介してもらいやすくなります。
学習した言語やスキル、作成したサービスやサイトは担当者にも伝えておきましょう。また、サイトを公開している場合はURLを共有して、実際に目を通してもらうこともアピールとして効果的です。

また、SNSでの発信やイベント・交流会に参加して人脈を広げておくことで、興味を持ってくれたクライアントから直接スカウトを受ける可能性もあります。
フリーランスとして働くならいろいろな場所で自分のスキルをアピールすることが大切です

自分の市場価値を意識して案件を探す

未経験からフリーランスとして働く場合、自分にどのくらいの市場価値があるのかイメージできない場合が多いと思います。
エージェントは、担当者との面談を通して経験やスキルに合わせた案件を紹介してくれるので、紹介された案件内容や報酬額で自分の市場価値を知ることができます。
現在の自分の市場価値を意識しながら案件探しに役立てることで、今後のキャリアの見通しも考えやすくなります。

自分で税金手続きをしなければならない

フリーランスになると、確定申告などの税金手続きを自分でする必要があります
税金については専門知識がないと理解しにくいため、苦戦している人も多いです。
フリーランスエージェントによっては、税金に関するサポートなどのサービスが用意されているところもあるようです。

確定申告や納税に関する知識は、簿記・FP資格の勉強が有効的です。
どちらの資格も3級程度の範囲でフリーランスとして活用できる知識が身につけることができます。
よければ、下記の記事を参考にしてみてください。

簿記3級ネット試験をコスパよく合格する勉強法を紹介

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FP3級試験に短期間で合格するための勉強法

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まとめ

未経験でもフリーランスエージェントを利用できる、しかし紹介可能な案件は少ない可能性が大きい

フリーランスエージェントは、無料で案件探しのサポートを受けられる優良なサービスだと思います。
未経験者でもフリーランスエージェントを利用できますが、実際に利用している僕から見ても未経験で参画できるような案件は少ない印象です。
しかし、全く案件が無いということではないため、まずは実績を積むことを意識して案件探しをしてみることも大切です。実績・経験を積むことで参画できる案件の数は広がっていきます。