【Claude Codeで個人開発】会社員エンジニアがAIだけで1週間でWebサービスをリリースした全記録

会社員エンジニアがClaude CodeなどのAIツールを使って個人開発でWebサービスをリリースするイメージ プログラミング学習

「AIを使えば、個人でもWebサービスが作れるらしい」

最近、こんな話をよく耳にするようになりました。

でも正直、こう思いませんか?

「忙しい会社員には無理でしょ」
「結局プログラミングの知識が必要なんでしょ」
「作れたとして、お金になるの?」

実は、僕も同じことを思っていました。

フリーランスエンジニアとして6年間働いた後、会社員に戻った僕。本業をこなしながら、「自分のサービスを持ちたい」とずっと思っていました。でも、時間がない。一人では限界がある。そんなモヤモヤが続いていたんです。

そんな中、AIツールを組み合わせて実際に作ったのが「X Thread AI」——ブログ記事をX(旧Twitter)のスレッドに自動変換するサービスです。

かかった期間は、たったの1週間。月々の維持費は1,000円もかかっていません。そして収益は——正直に言うと、まだゼロです。

この記事では、その全過程を包み隠さずお話しします。華々しい成功談ではありません。でも、「自分にもできるかも」と思ってもらえたら嬉しいです。

なぜ会社員エンジニアが個人開発を始めたのか

「会社の仕事だけ」で本当にいいのか?という不安

僕はもともと営業職からエンジニアに転身し、フリーランスとして6年間働いていました。自分で案件を選び、自分のペースで仕事をする——そんな「自由な働き方」を長く続けてきました。

でも2026年、あえて会社員に戻る選択をしました。安定した収入、チームでの開発経験、社会保険の安心感。フリーランス時代にはなかった「安定」を手に入れた一方で、どこかに引っかかるものがありました。

「このまま会社の仕事だけやっていて、本当にいいんだろうか?」

会社員としての安定は手に入った。でも、「自分自身の力で何かを生み出す」という感覚が薄れていく気がしたんです。

AI時代に「何か作れる人」になりたかった

ちょうどその頃、世の中ではChatGPTやClaude、Geminiといった生成AIが急速に広まっていました。

ニュースやSNSで目にする「AIでアプリを作った」「個人開発の常識が変わった」という話。最初は「すごい人たちの話だろう」と思って見ていました。
でも、ある時ふと思ったんです。

「AIを使いこなせる側にいるか、取り残される側にいるか。それがこれからのキャリアの分かれ道になるんじゃないか」と。

エンジニアとして6年以上やってきた自分が、AIの波に乗らないのはもったいない。だったら、とにかく一つ、自分のサービスを作ってみよう。そう決意しました。

完璧じゃなくていい。「まず出す」ことにした

とはいえ、会社員として毎日働いている以上、使える時間は限られています。

だから最初に決めたルールは一つだけ。「完璧じゃなくていい。1週間で出せる範囲のものを作る」ということ。

会社員としての安定収入がある今、仮にうまくいかなくても生活に影響はありません。失敗しても失うのは1週間の時間だけ。そう考えたら、気持ちがすっと軽くなりました。

3つのAIをこう使い分けた【Gemini・Claude・Claude Code】

今回の開発で使ったAIは、主に3つです。

ポイントは、それぞれ得意なことが違うということ。1つのAIにすべてを任せるのではなく、「この作業はこのAI」と役割を分けて使いました。

Gemini → 企画と調査の「相談相手」

最初に使ったのが、GoogleのAI「Gemini」です。

主にやってもらったのは、アイデアの壁打ちと、わからないことの調査です。

たとえば、「ブログ記事をXのスレッドに変換するサービスって需要ありますか?」と聞いてみたり、決済の仕組み(Stripeというクレジットカード決済サービス)の導入方法がわからないときに質問したりしました。

Google Cloudという仕組みの設定でつまずいたときも、Geminiに「こういうエラーが出るんですが、何が原因ですか?」と聞くと、的確に答えてくれました。

ひとことで言えば、Geminiは「何でも聞ける詳しい同僚」のような存在でした。

Claude → 告知文やリリース文の「ライター」

次に活躍したのが、AnthropicのAI「Claude」です。

Claudeにお願いしたのは、主に人に読んでもらうための文章の作成です。

サービスをリリースしたとき、Xで告知するためのポスト(投稿文)をどう書くか悩みました。自分で書くとどうしても「機能の説明」になってしまう。でもClaudeに「読む人の気持ちに寄り添った文章にしてほしい」とお願いすると、自分では出てこないような温かみのある表現で仕上げてくれました。
Claudeは「言葉のプロ」。人の心に響く文章を作るのが得意だと感じています。

Claude Code → 実装と修正の「開発パートナー」

そして、今回の開発で一番お世話になったのが「Claude Code」です。

Claude Codeは、AIがプログラミングのコードを書いてくれるツールです。

「こういう機能が欲しい」と日本語で伝えると、それを実現するためのコードを自動で生成してくれます。エラー(プログラムの不具合)が出たら、そのエラーメッセージをそのまま貼り付けるだけで原因を分析して修正してくれる。

僕がやったのは、「こうしてほしい」と指示を出すことと、出来上がりを確認すること。実際にコードを1行1行書く作業のほとんどは、Claude Codeが担ってくれました。
Claude Codeは、まさに「頼れる開発チーム」でした。

使い分けてわかった3つのこと

実際に3つのAIを使ってみて、強く感じたことがあります。

① AIは万能ではない

GeminiもClaudeもClaude Codeも、それぞれ得意なことと苦手なことがあります。
1つのAIだけに頼ると、どこかで限界にぶつかります。

② 組み合わせると1人で何役もこなせる

企画はGemini、広報はClaude、開発はClaude Code。
AIのおかげで、一人三役をこなすことができました。

③ 何をAIに任せるかを決める力が一番大事

AIは指示された通りに動いてくれます。
でも、「そもそも何を作るのか」「誰に届けるのか」——その判断だけは、人間がやるしかありません。

X Thread AIができるまで【1週間の開発記録】

ここからは、実際の開発の流れを時系列でお話しします。

Day1〜2:企画と設計(Gemini・Claudeで壁打ち)

きっかけは、自分自身の「面倒くさい」でした。

ブログ記事を書いた後、その内容をXでも発信したい。でも、ブログの長い文章をXの短い投稿(140文字×数本のスレッド)に変換するのが、毎回面倒だったんです。

「ブログのURLを入れるだけで、X用のスレッドを自動で作ってくれるツールがあったらいいのに」

このアイデアをGeminiに投げて、「こういうサービスって需要あると思いますか?」と壁打ちしました。競合サービスの調査もGeminiに手伝ってもらい、「これならいける」と判断。

技術的にどう作るかは、Claude Codeに相談しながら設計書を固めていきました。

Day3〜4:実装(Claude Codeでコーディング)

設計が固まったら、いよいよ実装です。

Claude Codeに「こういうサービスを作りたい」と伝え、画面の見た目、裏側のAI処理、データの保存といった仕組みをほぼすべてAIに生成してもらいました。

サービスの裏側では、Claude Sonnet 4.6というAIを、API(インターネット経由でAIの機能を呼び出せる仕組み)を通じて利用しています。ブログ記事の内容を読み取り、Xに適した長さ・トーンのスレッドに自動変換する処理を行っています。

正直、「え、もう動くの?」というスピード感でした。自分一人で全部書いていたら、この工程だけで2〜3週間はかかっていたと思います。

Day5〜7:ネット上に公開する準備

サービスが動くようになっても、それをインターネット上で誰でも使えるようにするには、いくつかの準備が必要です。ここが意外と時間がかかりました。
やったことは主に4つです。

ドメイン(インターネット上の住所)の取得

「x-thread-ai.com」というURLを、お名前.comというサービスで購入しました。初めの1年間は0円で済みました。以降は、年間1,000〜2,000円程度かかる可能性があります。

ログイン機能の設定

「Googleアカウントでログイン」できる仕組みを導入しました。専門的にはGoogle OAuth 2.0という安全な認証方式です。ユーザーがメールアドレスとパスワードを新しく登録する手間がなくなるので、使う側にとっても楽ですし、セキュリティ面でも安心です。

決済機能の導入

将来的に有料プランを用意するために、Stripeというクレジットカード決済のサービスを組み込みました。

サーバー(サービスの公開先)の設定

Vercelというサービスを使って、作ったものをインターネット上に公開しました。

この「公開準備」のフェーズが3〜4日かかっています。実装そのものより、こうした周辺の設定に時間がかかるのは、個人開発ではよくあることです。

かかったコストまとめ

気になるのは「で、いくらかかるの?」というところだと思います。

項目 月額の目安 補足
AIの利用料(Claude API) 約1,000円 ユーザー100人・月500回利用を想定した場合
サーバー代(Vercel) 0円 小規模なら無料枠で十分
データベース(Supabase) 0円 小規模なら無料枠で十分
ドメイン取得 初年度0円(以降、年1,000〜2,000円程度) お名前.comで取得
決済手数料(Stripe) 売上の3.6% 売上が発生したときだけ
合計 月1,000円未満 ※利用者が増えれば変動あり

月1,000円もかからずに、自分のWebサービスを持てる。これが今の時代の現実です。

「個人開発はお金がかかる」というイメージがある方もいるかもしれませんが、AIツールとクラウドサービスの無料枠を組み合わせれば、驚くほど低コストで始められます。

リリースして正直どうだった?【収益ゼロのリアル】

ユーザーの反応はまだこれから

ここからは、きれいごとなしのリアルをお話しします。

現時点で、X Thread AIのユーザー数・収益はどちらもまだゼロです。

リリースしたばかりの段階では、これが普通です。多くの個人開発サービスは、公開してすぐにユーザーが殺到するわけではありません。SNSやブログで地道に認知を広げながら、じわじわと育てていくものです。

「1週間で作って、すぐに月10万円!」みたいな話を期待していた方には申し訳ないですが、それは現実的ではありません。少なくとも僕の場合はですが。

収益ゼロでも「やってよかった」と思える理由

では、なぜ収益ゼロなのに「やってよかった」と言えるのか。

理由は3つあります。

① 「自分のサービスを世の中に出した」という経験

アイデアを形にして、実際にインターネット上で動いている。
この経験は、どんな勉強や資格よりもリアルなスキルの証明になります。

② AI時代に「サービスを作れるエンジニア」だと証明できる

AIを使ってサービスを作れる——これは転職やキャリアアップの場面で、ポートフォリオ(実績集)として大きな武器になります。
面接で「自分で作ったサービスがあります」と言えるのは、想像以上に強いです。

③ ブログやXのネタとして積み上がること

まさにこの記事がそうです。個人開発の経験は、それ自体がコンテンツになります。
作る→発信する→また作る。この循環が、少しずつ自分の資産になっていきます。

これからやりたいこと

X Thread AIは、まだスタートラインに立ったばかりです。
これからXやブログで認知を広げながら、ユーザーの声をもとに機能を改善していく予定です。収益が出るようになったら、またリアルな数字を公開してレポートしたいと思っています。

「自分にもできるかも」と思ったあなたへ

こんな人にはAI×個人開発がおすすめ

ここまで読んで「面白そうだけど、自分にもできるのかな?」と思った方はぜひ取り組んでもらいたいです。

こんなタイプの方には、特におすすめです。

  • 「自分で何か作ってみたい」けど時間がない会社員の方
  • AIツールに興味はあるけど、何から始めていいかわからない方
  • 副業として「スキルの証明」になるものを持ちたい方
  • 完璧を目指すより「まず形にしてみたい」と思える方

逆に、最初から大規模なシステムを作りたい方や、AIの細かい動作まで自分で制御したい方には、この方法は向かないかもしれません。

最初の一歩は「AIに相談する」こと

いきなりプログラミングを勉強する必要はありません。

まずはGeminiやClaudeに、「こんなサービスって作れますか?」と聞いてみてください。驚くほど具体的に、「こうすれば作れますよ」と教えてくれます。

そこから、Claude Codeで少しずつ形にしていく。この流れが、今の時代の個人開発のスタンダードになりつつあります。

大事なのは、最初の一歩を踏み出すこと。完璧な準備は必要ありません。

まとめ

この記事では、会社員エンジニアの僕がAIツールだけで1週間でWebサービスをリリースした全過程をお話ししました。

改めてポイントを整理します。

  • Gemini・Claude・Claude Codeの3つを使い分けた → 企画・広報・開発を一人三役でこなせた
  • 開発期間はたった1週間 → 企画2日、実装2日、公開準備3日
  • 月額コストは1,000円未満 → 無料枠をフル活用すれば、驚くほど低コスト
  • 収益はまだゼロ → でも「作った経験」自体がキャリア最大の武器
  • 一番大事なのは「何をAIに任せ、何を自分で判断するか」 → AIを使う側の力が問われる時代

この記事で紹介したX Thread AIは、まさにこのプロセスで生まれたサービスです。

ブログ記事のURLを入れるだけで、X向けのスレッドを自動で作成してくれます。よかったら、ぜひ一度試してみてください。

個人開発の裏話やAI活用のリアルは、Xでも発信しています。興味のある方は、ぜひフォローしてください。