- FPとはどういう資格?
- FP3級を取得するメリットを知りたい
- FP3級取るにはどう勉強する?
この記事で解説していきます。
本記事の内容
- FP(ファイナンシャルプランナー)について
- FP3級を取得するメリット
- 実際に1ヶ月でFP3級を取得した勉強法
FP(ファイナンシャルプランナー)について
FPとは
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、個人のライフプランに基づいて、将来の資金計画やお金に関するアドバイスを行う専門家です。
FPは、税金、保険、年金、投資、不動産など、幅広い金融知識を持ち、個々の目標に応じた資産設計や家計の見直しをサポートします。
FP3級とは
FP3級は、正式には「3級FP技能士」と呼ばれる国家資格です。
個人の資産管理に関する基礎知識を学ぶことができる、FP(ファイナンシャルプランナー)の入門レベルの資格として位置付けられています。
FP3級の試験内容
FP3級試験は、学科試験と実技試験で構成されています。
難易度は比較的低く、基本をしっかり学習すれば合格しやすいとされています。
学科試験
- 試験時間:90分
- 出題:60問の選択問題
- 合格基準:36点以上(60点満点)
- 出題内容:個人の資金計画、保険、税金、投資、不動産取引、相続
実技試験
- 試験時間:60分
- 出題:20問の選択問題
- 合格基準:60点以上(100点満点)
- 出題内容:きんざい(金財)・日本FP協会で異なる
きんざい(金財)と日本FP協会
FP試験の試験機関として、きんざい(金財)か日本FP協会のどちらかを選ぶ必要があります。
きんざい(金財)と日本FP協会で異なる点
きんざい(金財)と日本FP協会で異なる点は、実技試験の内容です。
きんざい(金財)
- 個人資産相談業務(個人のお金と暮らしに関わる試験内容)
- 保険顧客資産相談業務(保険に特化した試験内容)
日本FP協会
- 資産設計提案業務(個人のお金と暮らしに関わる試験内容)
※きんざい(金財)の個人資産相談業務に似ている試験内容になります
それ以外(学科試験の内容、受験費用、資格の価値、上位資格への受験資格など)については、きんざい(金財)も日本FP協会も同じ内容です。
あとは、きんざい(金財)の方が金融機関で働く社員が法人団体申込などで受験するケースが多く、日本FP協会の方は個人で受験するケースが多い印象があります。
きんざい(金財)と日本FP協会での試験の違いについて詳しく書かれている記事がありましたのでご紹介します。
参考:FP協会ときんざい(金財)での試験の違い
合格率と受験者の特徴
合格率
※例年、約70~90%の合格率で推移している
きんざい(金財)
・個人資産相談業務 55.64%
・保険顧客資産相談業務 44.79%
日本FP協会
・資産設計提案業務 86.56%
➡︎日本FP協会の実技試験の方が比較的容易であると言えます。
受検者の年齢層
20~50代の幅広い年代で受験者が多く、60代以上の方も実際に合格しています。
受験者の業種
金融機関(金融・保険業界)が特に多いです。
CBT試験に移行(きんざい・日本FP協会ともに)
CBT試験とは、パソコンを使用して行う試験方式です。パソコンに表示される試験問題に対してマウスやキーボードを使用して解答します。
- 変更前)年3回のペーパー試験
- 変更後)随時受験可能のCBT試験
CBT試験は他資格でも採用されている
FP3級以外にも、日商簿記(1級除く)や秘書検定、電気工事士などの試験でもCBT試験の方式を採用しています。
※2025年4月から、FP2級もCBT試験に移行予定になります。
受検日時や会場を自由に選べる
CBT試験の導入により、試験の受検日時や会場を自由に選択することが可能になりました。
今までは、年に3回しか受検日がなかったのですが、CBT試験であれば、全国47都道府県にある330箇所のテストセンターの中から選ぶことができます。
試験日の3日前まで試験受検の申し込みが可能です。
また、3日前までなら受検日時や会場も変更可能なため、やむを得ない事情で試験を受けられない場合でも安心です。
その場で得点がわかる
CBT試験では、試験終了後に会場で発行されるスコアレポートで得点を確認できます。
正式な合否は、受検日の翌月中旬に発表されます。
FP3級を取得するメリット
自分自身のFPになることができる
FP3級を取得する最大のメリットは、自分自身のFPになれることだと思います。
・将来的な資産計画を立てる(ライフプランニング)
・投資などお金に詳しくなる(金融資産)
・相続税を減らせる方法を知る(相続)
・不動産の売買時にかかる税金を知る(不動産)
上位資格(FP2級)を目指す足がかりとなる
FP3級のみでは、就職や転職に有利になることは難しいです。
FPとして顧客サービスをビジネスにしたい場合、FP2級以上は必要になってきます。
ただ、FP3級を取得することがお金の管理に関心を持つきっかけとなり、将来的にFPとしてのキャリアを目指す資格となるかもしれません。
実際に1ヶ月でFP3級を取得した勉強法
【テキスト+問題集+講義動画(YouTube)】この勉強法で合格しました
僕はこの教材を使い、1ヶ月勉強してFP3級に合格しました。
- YouTube動画:FP3級をたった9時間で最速合格できるFP爆速講義(ほんださん/東大式FPチャンネル)
- テキスト:みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2024-2025年
- 問題集:みんなが欲しかった! FPの問題集 3級 2024-2025年
YouTube動画
講義動画として、FP3級をたった9時間で最速合格できるFP爆速講義(ほんださん/東大式FPチャンネル)のYouTube動画を利用しました。
もちろんYouTubeで公開している動画なので無料で見れます。
僕は、講義動画を見ながら、テキストの該当箇所を確認・線を引く・補足を書き込むなどしました。
学習していて「分かりにくい」と思ったところは、再度動画を見返すこともしました。
テキスト
テキストについては、正直自分が気に入ったと思ったもので全然良いと思います。
どのテキストも試験内容についてしっかり説明されているものばかりです。
テキストを買うときは、最新年版を購入するように気をつけましょう。
法律や制度改正などによる変更点は試験内容に影響してくるため、その内容も含むテキストの方が安心できるからです。
YouTube動画と連動しているテキストも出版されているので、YouTube動画の講義も見ながら勉強したいという方にはオススメです。
問題集
講義動画+テキストでインプット学習をした後は、とにかく問題集を繰り返しやりました。
実際のFP3級の試験でも、過去問に似た問題が出題される場合が多いです。
問題集で間違えた問題を復習して繰り返し解くことで理解も深まり、問題に慣れていけます。
問題集は、テキストに応じた問題集がオススメです。
「みんなが欲しかった! FPの教科書 3級」のテキストを用意する場合は、「みんなが欲しかった! FPの問題集 3級」の問題集が対応しています。
「FP3級合格のトリセツ 速習テキスト」のテキストを用意する場合は、「FP3級合格のトリセツ 速習問題集」の問題集が対応しています。
+αで問題に慣れたいなら、FP3級ドットコム
もっと問題に慣れたい場合は、FP3級ドットコムで勉強することもオススメです。
無料で利用でき、解答後に正解と解説も書かれています。スマホで勉強することもできるので空き時間や移動中にも使えると思います。
まとめ
FP3級を取得するメリット
- 自分自身のFPになれる
- 上位資格(FP2級)を目指す足がかりとなる
FP3級の勉強法
- YouTube動画+テキストでインプット学習
- 問題集で繰り返し問題を解く
FP3級は、ある程度の勉強時間が必要になりますが、誰でも目指すことができる資格です。
日本に住んでいる人であれば、社会人になると税金や年金などに必ず関与することです。
お金の勉強は、実際の生活に役立つことばかりです。相続・贈与などの基礎知識も役立つ時が来るかもしれません。
ぜひFP3級で学習したことを、実際に自分や家族の家計管理などで役立てていきましょう。