質問が苦手なエンジニアが現場で活かせる質問方法

質問が苦手なエンジニアが現場で活かせる質問方法 プログラミング
  • 質問が相手に伝わらないことがある
  • 質問することが苦手…
  • 上手な質問の仕方を知りたい

この記事で解説していきます。

本記事の内容

  • 質問力を高める2つのメリット
  • 質問するときに気をつけたい5つのこと
  • 【15分ルール+質問の書き方】質問手順

この記事を書いている僕は、2020年からエンジニアとして開発現場で仕事をしています。
現場オフィスやリモートワーク環境で実際に質問する場面が多くあります。

質問力を高める2つのメリット

  • 良い質問ができると作業効率が高まる
  • できるだけ相手の時間を取らずに解決できる

良い質問ができると作業効率が高まる

的確な良い質問ができるとスムーズにコミュニケーションを取ることができます。
自分が聞きたいポイントについて質問できるので、余計な時間がかからなくなります。
質問に費やす時間を少なくして、その分作業に時間を使うので作業効率は高くなります。

できるだけ相手の時間を取らずに解決できる

質問する時点で、相手の時間を奪うことになるのは確かです。
的確に質問をすることで、相手の時間を余計に取らずに早く解決につながります。

質問が下手なことで生じる弊害

例えば、部下からこんな質問を受けたらどうでしょうか?

「操作していたらエラーが出てしまったのですが、どうしたらいいですか?」

もっと状況確認をしなければ、解決方法も分かりません。

「どんなエラーが出たのか?」
「何をしてエラーになったのか?」
「何をやりたいのか?」

自分では何も考えないで相手に丸投げする質問をしてしまっています。
もしかしたら1,2回くらいのやり取りで解決できたものが、10回もやり取りが必要になってしまいます。
質問する側も受ける側も疲弊してしまい、良いことがありません。

質問するときに気をつけたい5つのこと

  • 質問することは決して悪いことではない
  • 分からないことが分からない状況をなくす
  • 分かったフリをしない
  • 解決したときには結果報告をする
  • 質問することで自信につながりストレスも減る

質問することは決して悪いことではない

質問することは悪いことではないことを認識しておきましょう。
「質問するのが怖い」「迷惑をかけたくない」と考えてしまう質問が苦手な人もいます。

プロジェクトを進めるためには、質問をしなければならない場面もあります。
むしろ、質問しなかったことで間違った作業をしてしまったりして、余計な迷惑をかけた時の方が結構怖いと思います。

後述する質問の仕方を知り、一歩踏み出す勇気を持てば自分の成長につながるはずです。

分からないことが分からない状況をなくす

質問する時に「何が分からないことなのかが分からない」という状況をやめましょう。
その状況では、質問される側も回答に困ってしまいます。

「何が分からないことが分からない」状況は、頭の中で混乱していて何を聞けばいいのか分からないという状態になっていることが多いと思います。
そんな時は、いま分かっていることを出してみて整理すると、自分が質問したいことが見えてくるかもしれません。

分かったフリをしない

質問して相手から回答を得ても、すぐに理解できないという時もあると思います。
その時は素直に「理解できませんでした」という返答をして、理解できるまで聞くのが良いです。

また、質問が重なったりして相手にしつこいなどと思われたくないのであれば、「もう一度調べてみます」と言って、一旦その場を乗り切ることも有りです。
再度調べても分からないようでしたら、別の角度からまた質問するのも良いです。

「分かったフリ」をしてしまう人もいますが、自分の成長に繋がらず、せっかく質問した意味がなくなってしまうのでやめましょう。

解決したときには結果報告をする

質問した後に問題が結果どうなったのか、報告をすると親切です。
質問された側は「そういえば、あの問題ってどうなったのかな?」と気になる人も多いです。
結果報告することで、質問された側の方も回答した内容が正しかったかどうかを把握できます。

また、質問に時間を使ってくれた相手には、是非とも感謝の気持ちも伝えましょう。
より良い関係づくりにもつながると思います。

質問することで自信につながりストレスも減る

質問をすることで、仕事への自分の理解につながり自信を持てるようになります。
また、分からないことを抱え込まなくなるので、ストレスも軽減できます。

解決できないことを自分一人で抱え込むのは、不安も生じたりして結構しんどいです。
僕自身も質問がなかなかできずに一人で抱え込んでしまっていた時は、大きいストレスを感じたこともありました。

【15分ルール+質問の書き方】質問手順

【15分ルール+質問の書き方】質問手順

Google人工知能チームが推奨する「15分ルール」


引用:(Google人工知能チーム)Rachel Thomas氏の投稿より

和訳すると以下内容です。

  1. 最初の15分は自分で解決する
  2. 15分後も解決できないなら人に必ず質問する
  3. ※①を守らないと他人の時間を無駄にし、②を守らないと自分の時間を無駄にする。

①最初の15分は自分で解決する

まずは自分で問題を解決する時間を設けます。
問題が起きた時に自力で解決する問題解決能力も向上するため、自分自身のスキルも高まります。
また、自分がある程度トラブルの内容を理解できてから質問できるので、質問した時に「質問の意味が分からない」と言われることも減ります。

②15分後も解決できないなら人に必ず質問する

15分経っても解決できない場合は、必ず誰かに質問します。
それ以上時間をかけないことで、自分の時間も無駄にしないことにつながります。

15分後には誰かに相談すると決めることで、その間は集中して解決策を探ることができます。

質問する際の手順

質問の例

質問です。〇〇を実装しようとしているのですが、××というエラーが起きました。
〇〇ファイルで△△を書いた後にエラーが発生しました。
エラー名で検索を行った結果、□□が原因かと思い、検証をしてみましたが解決に至っていません。
何か他に考えられることはありますでしょうか?お手数ですがご確認のほどよろしくお願いいたします。

参考にしたサイト
・https://XXXXX.com/~
・https://YYYYY.co.jp/~

①聞きたいこと(やりたいこと・分からないこと)を伝える

「質問です。〇〇を実装しようとしているのですが、××というエラーが起きました。」

初めに、自分が聞きたいこと(やりたいこと・分からないこと)を一行で書きます。
一行にする理由は、質問される側が質問で何を聞きたいのかをシンプルに伝えるためです。

②今の状況を伝える

「〇〇ファイルで△△を書いた後にエラーが発生しました。」

起きている問題を具体的に書き出します。今どういう状況なのかを伝えることで、質問される側も状況が理解しやすくなります。

③試したこと・結果を伝える

「エラー名で検索を行った結果、□□が原因かと思い、検証をしてみましたが解決に至っていません。」

・エラー名
・調べた内容
・検証したこと
エラーについて調べ、仮説を立てて(原因を想定して)検証してみたことを伝えます。
また、質問文に加えて、ソースコードのスクショ画像やエラー内容をコピペするなどがあれば、より分かりやすくなります。

④最後に一言・参考にしたサイトなどを補足する

「何か他に考えられることはありますでしょうか?お手数ですがご確認のほどよろしくお願いいたします。」

③で試した際に参考にしたサイトを箇条書きなどで書きます。
質問を受ける側が、どのような思考プロセスで解決策を調べたのかを明確にするためにもなります。

質問する際の手順

まとめ

    質問前にすること

  • 最初の15分は自分で解決する
  • 15分後も解決できない場合は、必ず人に質問する
    質問する際の手順

  1. 聞きたいこと(やりたいこと・分からないこと)を伝える
  2. 今の状況を伝える
  3. 試したこと・結果を伝える
  4. 最後に一言・参考にしたサイトなどを補足する

質問の仕方は、現役エンジニアだけでなく、新人の人も活用できます。
良い質問をすることを意識して、業務の円滑化や職場の人との良好なやり取りに役立ててください。