- エンジニアの現場で気をつけたい点とは?
- システム開発時の大切なこととは?
この記事で解説していきます。
本記事の内容
- システム開発で意識するポイント5選
- エンジニアにも必要なコミュニケーション力
開発物を確認する上で、実際に利用するユーザー目線でチェックすることは大切です!
ただ単に仕様通りに開発するのではもったいないです。
改善点や改良点が見えやすくなり、より良いシステム・自身のスキルアップにもつながります😌#開発エンジニア— yumion (@yumion3_enmo) October 8, 2024
先日このような投稿をしました。
この記事を書いている僕は、2020年からエンジニアとしてシステム開発の現場で仕事しています。
開発エンジニアとしての経験・実務の現場経験からも、開発の時に意識すべきポイントを学びました。
また、エンジニアに必要なコミュニケーションについても解説していきます。
システム開発で意識するポイント5選
- ソースコードの品質
- ユーザー目線
- セキュリティの重視
- 継続的な学習
- チームワークとコミュニケーション
ソースコードの品質
ソースコードの品質は、以下の要素が優れていることで高品質なコードと言われています。
- 可読性
- 信頼性
- 保守性
- 効率性
- 一貫性
- 再利用性
可読性
可読性とは、プログラムのコードを人間がどれだけ理解しやすいかを示す度合いを言います。
バグの発見・修正がしやすくなり、開発スピードの向上やチーム開発の効率化につながります。
・直感的に意図が読み取れるコード
・適切なインデントや命名規則
・コメントの使用などによる他者も読みやすいコード
信頼性
信頼性とは、プログラムが正常に安定して動作し、エラーや不具合が発生しても致命的な影響を与えない性質を指します。
信頼性を高めるためには、単体・結合テストなどの徹底したテスト工程の実施、適切な例外処理やログ出力などでのエラーハンドリング強化、複数人によるコードレビューなどが効果的です。
保守性
保守性とは、プログラムの修正や機能拡張(メンテナンス)がしやすい構造になっていることを指します。
可読性の部分につながりますが、シンプルで理解しやすいコードは修正も容易になるため、保守性も高くなります。
効率性
効率性とは、ユーザーにストレスを与えない処理速度・メモリやサーバーなどの使用を軽減し、プログラムのパフォーマンスが最適化されていることを示します。
効率性を重視することも大切ですが、プログラムの正確性や可読性・保守性とのバランスを最適化することも必要になります。
一貫性
一貫性は、プログラム全体を通してコードのスタイルやコーディング規約・命名規則に一貫性を持たせることを指します。
一貫性のあるコードは、コードの読みやすさの向上、将来的な修正・拡張が容易になる保守性の向上にもつながります。
再利用性
再利用性は、一度作成したプログラムのコードを、別のプロジェクトでも流用できるようなシンプルで再利用しやすい構造であることを指します。
再利用性の高いコードにより、冗長な作業に費やす時間とエネルギーを節約でき、生産性を向上させることで開発コスト・期間の削減が可能になります。
ユーザー目線
プログラム開発において、ユーザー目線を持つことは重要です。
ユーザーのニーズと立場を常に念頭に置いて開発することで、より価値のあるシステムを開発することができます。
どのような機能が必要なのか、どのような問題を解決するか
ユーザビリティ(使いやすさ・操作性)を重視する
分かりやすい画面遷移、操作が覚えやすい
使用環境を考慮する
ユーザーの使用環境(デバイスやネットワーク環境)に適したデザインや機能
ユーザーが求めているのは、プログラムのアウトプット(結果)です。
エンジニアの自己満足ではなく、ユーザーのニーズに応えるプログラム開発を心がけることが重要です。
セキュリティの重視
セキュリティを設計段階から考慮することで、脆弱性を最小限に抑えることができます。
ユーザーの個人情報や機密データなどの保護するための適切な対策を、プログラム開発の全工程で考慮する必要があります。
継続的な学習
プログラミング技術は常に進化しているため、新しい技術やベストプラクティス(最良な方法)を学び続けることも大切です。
技術的に分からない箇所などを積極的に調べてみたり、相談などもしてみましょう。
新たな発見や技術に出会うことで、自身のスキルアップにもつながります。
また、定期的に自分が作ったソースコードを見直し、改善することでプログラムの品質向上も期待できます。
チームワークとコミュニケーション
プログラム開発において、複数の開発者と協力して共通の目標(プロジェクト完成)に向けて作業を進めるチームワークは大切になります。
・多様な視点とスキルを活用できる
・開発速度と品質の向上につながる
チームワークを構築するためにはコミュニケーションが欠かせません。
メンバー間での認識のズレを防ぎ、プロジェクトを効率的に進めることができるでしょう。
エンジニアにも必要なコミュニケーション力
エンジニアの仕事にも、コミュニケーションが必要な場面があります。
コミュニケーションと言えど、「初対面の人とも臆することなく話すことができる」といったコミュニケーション力はエンジニアに必要ではありません。
エンジニアに必要なコミュニケーション力は、クライアントやチームメンバーから話を聞き、その話から課題などを汲み取り、解決策をシステムに組み入れることができるということです。
求められるコミュニケーションスキル
エンジニアに求められる主なコミュニケーションスキルは、以下が挙げられます。
- 「報告・連絡・相談」
- ヒアリング力
- プレゼンテーション力
- 交渉力
「報告・連絡・相談」
ビジネスの場でよく言われる「報告」「連絡」「相談」は、エンジニアの仕事でも求められます。
簡潔で分かりやすい「報告」や問題発生時などの素早い「連絡」「相談」は、プロジェクトの進行を円滑にします。
質問力もとても大切なコミュニケーションスキルになります。
ヒアリング力
クライアントやチームメンバーとの話から、課題・要望を汲み取るヒアリング力も大切です。
課題・要望が理解できれば、どのようなシステムが必要になるのかを把握することができます。
「クライアントとの解釈のズレがないか」もヒアリング力に関わってきます。
プレゼンテーション力
相手に分かりやすく情報を伝えるプレゼンテーション力はエンジニアの仕事でも有効です。
例えば、専門知識のないクライアントとの場では、専門用語を避けて説明することなどが求められます。
分かりやすい説明ができるためのエンジニアとしての知識やスキルを身につける必要があります。
交渉力
仕様変更や納期調整など、クライアントや関係者などとの信頼関係を損なわずに交渉する能力も必要な場合があります。
現場によっては、短納期かつ複雑なシステム開発を求められるケースもあります。
その中で、相手の状況を把握しながら、お互いに納得した形で合意するための交渉力は重要になってきます。
まとめ
エンジニアが意識すべき開発時のポイントやコミュニケーションについて解説しました。
本記事で紹介した内容を意識していけば、エンジニアとしてもビジネスマンとしても活躍していくことが可能になります。
少しずつでも意識することで行動は変わっていけます。
ぜひ自身のキャリア形成に役立てていただけたら嬉しく思います。