- プログラミングに興味があるけど、社会人でも勉強できる?
- プログラミングスクールに通うよりは、まずは独学してみたい
- 独学でのプログラミング学習は何から始めたらいいの?
これからプログラミングを学ぶという段階で、こういった疑問を持つ人も多いと思います。
この記事で解説していきます。
本記事の内容
- 社会人がプログラミングを学ぶ理由
- 独学でプログラミングを学ぶメリット・デメリット
- 独学でのプログラミング学習ステップ
- 独学におすすめの学習サイト3選
プログラミングは社会人から独学でも十分習得できるスキルです。
しかし、独学で学習するからこそのメリット・デメリットがあり、挫折しないようにする工夫が必要です。
社会人がプログラミングを学ぶ理由
- 転職・就職のため
- 副業で稼ぎたいから
- 教養として身につける
転職・就職のため
社会人がプログラミングを学ぶ理由で最も多いのが、IT業界へ就職・転職したいためと言われます。
・専門的スキルが身につく
・柔軟な働き方ができる
・未経験者や経験の浅いエンジニアも積極的に採用されやすい
・独立がしやすい
年収は会社員時代より倍近くアップしています。エンジニアとしてもっと稼いでいる人はたくさんいる環境だと実感しています。
副業で稼ぎたいから
副業にチャレンジするために、プログラミングスキルを身につける人もいます。
副業案件は、完全初心者〜経験豊富なプログラマーまで、スキルに応じて対応可能な案件が存在します。
・システム開発
・アプリ開発
・ゲーム開発
・プログラミング講師
・Webライティング(IT)
副業案件は、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトを経由して案件を受注する形式が多いです。
クラウドソーシングサイトとは、オンライン上で仕事の取引を行う目的で、仕事を依頼するクライアントと案件を受ける受注者が集まるサイトを言います。
教養として身につける
日本でも、IT化の進歩とプログラミング教育の必修化の影響もあり、プログラミングの教養は必要になってきています。
DX需要拡大と人材不足
日本では、あらゆる産業でデジタル化や技術革新が進み、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が注目されてきています。
DXには、IT(情報技術)スキルを持った人材の育成とともに、DXに必要なITシステムの開発・導入を担える人材も必要です。
しかし、総務省の情報通信白書によれば、日本企業の51.6%以上がデジタル化への取り組みが未実施であると回答し、人材不足の課題が41.7%と非常に多い結果が出ています。
リスキリングでプログラミング
リスキリング(Reskilling:ビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと)でプログラミングを学び直したい社会人が増えてきています。
ポイントサービス「Ponta」運営の株式会社ロイヤリティマーケティングが実施した調査では、IT分野に注目が集まっていることが分かります。
・2位:プログラミング(35%)
・3位:語学(31%)、データ分析(31%)
「プログラミング」と回答した人は、男性30代・女性20代で50%以上と高い結果が出ており、情報とプログラミングなどのIT分野が注目されています。
参考:やってみたいリスキリングの内容 3位「語学」、2位「プログラミング」、1位は?
独学でプログラミングを学ぶメリット・デメリット
独学でプログラミング学習をするメリット
・自己解決能力が身につきやすい
・自分のペースで学習を進められる
学習費用が抑えられる
独学でプログラミングを学ぶ最大のメリットは、費用を大幅に抑えられることです。
参考書や有料のオンラインコンテンツなど、必要な教材費程度で済みます。
プログラミングスクールによって受講料が数十万円かかることと比べると、経済的な負担が少なくなると言えるでしょう。
自己解決能力が身につきやすい
独学でプログラミングを学ぶ上で、問題や疑問点が出てきた時に自分で解決策を見つける必要があります。
自分で調べる力はエンジニアとして仕事をしていく上で必要な力になります。
独学での学習で、自ずと自己解決能力は身についていくことが期待できます。
自分のペースで学習を進められる
独学での学習は、自分のペースやスケジュールに合わせて学習を進められるというメリットがあります。
時間や場所の制約がなく、興味ある分野に集中して学習できるといった自由度があります。
自分でスケジュールに合わせることで、仕事などと両立しながらプログラミングを学ぶことができます。
独学でプログラミング学習をするデメリット
・習得するまで時間がかかる
・キャリアサポートの不足
挫折しやすい
独学でプログラミングを学ぶ場合、挫折しやすいという大きなデメリットがあります。
自分で学習スピードを管理できる自由な環境だからこそ、モチベーションの維持が難しく、
自分の理解度やレベルを客観的に判断しづらいため、学習を途中で諦めてしまう可能性が高くなります。
習得するまで時間がかかる
独学でのプログラミング学習では、スキル習得に時間がかかりやすくなります。
分からないことを都度調べて解決するにも時間がかかります。
調べても正解が分からないまま時間だけが過ぎることもあり、非効率的な学習になりやすい可能性があります。
最終的にプログラミングスキルを習得するまでが、スクールに通う人よりも長期間となる可能性があります。
キャリアサポートの不足
独学では就職や転職に関するサポートが受けれらません。
独学での学習だけで就職・転職に成功している人はいますが、実際には実務未経験で採用されるハードルは高いです。
一方で、キャリアサポートに強いプログラミングスクールでは、そうした就職活動時の方法や不安をカバーしてくれる体制があります。
独学でのプログラミング学習ステップ
- 目的を決める
- プログラミング言語を決める
- プログラミング学習ツールを選ぶ
- 実際にコードを書いてみる
- 自分のポートフォリオを作成する
目的を決める
まずはプログラミングスキルを得る目的(実現したいこと)を決めます。
「エンジニアとして就職・転職したい」「副業で稼ぎたい」「アプリを作りたい」など、プログラミングを学んで何をしたいのかを明確にしておきましょう。
学習する目的を明確にすることで、勉強のモチベーションが維持でき、挫折しにくくなります。
最初に、プログラミング学習の入門書として「プログラミング入門講座」を読んでみることもおすすめです。
プログラミングの必要性や学習のツールなどをイラストつきで解説してあり、プログラミング学習に関する流れや特徴などを理解することができます。
プログラミング言語を決める
自分がスキルを習得して作ってみたいサービスが決まれば、それに合わせたプログラミング言語を選びます。
言語は多数存在するので、習得しやすく難易度が低いもの・ニーズがあるという2つの軸でどの言語にするか選んでみてください。
「どのプログラミング言語を選べばいいの?」という方には、こちらの記事を参考にしてみてください。
プログラミング学習ツールを選ぶ
独学でのプログラミング学習ツールを選びます。
参考書などの書籍で学習する他に、オンラインでプログラミングを学べる学習サイトや動画教材もあります。
スキマ時間も勉強したい場合には、スマホでも学習ができるサービスもあります。
例えば、Javaを学びたい人向けの参考書では「スッキリわかるJava入門」がおすすめです。
シリーズ累計90万部以上売れている入門書で、初心者が難しいと感じやすい点をわかりやすく解説しています。
実際にコードを書いてみる
基本を学ぶ
プログラミング言語の基本的な概念と文法を学びます。
具体的には以下の内容です。
・条件分岐
・ループ処理
・関数
・オブジェクト指向
参考:オブジェクト指向とは?例を使ってわかりやすく解説!
また、フレームワークを一緒に学習しましょう。
フレームワークとは、開発するために必要な機能があらかじめ用意された枠組みで、ゼロから開発に必要な機能を自分で用意する必要がなくなるため作業の効率化につながります。
小さなプロジェクトを作る
学んだ知識を活かして、簡単なプログラムやアプリケーションを作成してみましょう。
例えば簡単なWebサイトやTodo管理アプリなどを作成してみると、サイト画面や機能がどのようにプログラミングで作られるのかを実践的に学ぶことができます。
学習サイトや参考書などの中でも、実際にこうしたプログラムを開発しながら学ぶ内容も含まれていたりします。
また、既存のサービスの一部を模倣するのも良い勉強になるでしょう。
自分のポートフォリオを作成する
ポートフォリオは、自分のプログラミングスキルを具体的に示す成果物となり、特に未経験者にとってスキルをアピールする重要なツールとなります。
実際のプロジェクトや成果物を示すことで、スキルレベルを具体的に証明できます。
ポートフォリオは、バグやエラーがない高品質な作品であること、他の作品との差別化を図るためのオリジナリティを出す工夫を加える必要があります。
GitHubやHerokuなどを利用することで、オンライン上でポートフォリオを公開することができます。
学習の中で得た新しい技術や機能を追加して、継続的に更新していくことを心がけましょう。
独学におすすめの学習サイト3選
学習サイトを選ぶポイント
- 自分が学びたい言語があるか
自分が学習したい言語が対応していることの確認が必要です。開発環境の構築が不要で基礎から始められるのが学習サイトです。 - 自分が学びたい内容であるか
基礎レベルから応用レベルまで、学習内容の難易度が分けられていることもチェックしましょう。スキルアップをしたいのに基礎的な内容しか学べないのでは物足りないです。 - 自分の学習スタイルに合うか
スライドをみて手を動かすタイプ・動画視聴タイプ・ゲームタイプなど、自分に合った学習スタイルを選びましょう。動画形式やスライド形式は自分のペースで短時間でも進めやすく、ゲーム形式は楽しみながら学習を続けられます。
Progate
出典:Progate
Progateは、イラスト中心のスライドを豊富に使い、視覚的にわかりやすく手を動かして学ぶことができます。
ブラウザ上でコードを書くことができるので、開発環境を用意する必要がなく、すぐに学習を始めることができます。
学習できる言語も多く、提供されるレッスンは段階を踏んで理解しやすいよう、最適な順番を提案してくれます。
Progateはアプリ版もあり、スキマ時間でもゲーム感覚で学習ができます。
無料プランは基礎レッスンのみ利用することができます。有料プラン(月額990円〜)はすべてのレッスンを利用できます。
CODEPREP
出典:CODEPREP
CODEPREPは、学習ドリルのように穴埋め形式で取り組んで学べます。
言語やツールごとにブックが用意されていて、1冊10分程度で学習することができます。
まずは穴埋め形式で直感的にプログラムの動きを理解しながら進めます。
自由編集モードに切り替えることで自由にコードを入力できます。コードを書き換えたら実際にどのような動きをするのか確かめることで、より理解度を深めることができます。
ディスカッションボードと言われる掲示板で他のユーザーと交流できるため、エラーが解決できない時など分からないことを気軽に質問できる環境があります。
全ての機能が無料で利用でき、1日10分からプログラミング学習ができるので継続して続けやすいです。
ドットインストール
出典:ドットインストール
ドットインストールは、すべてのレッスン動画が3分で学ぶことができ、効率よく学ぶことが可能です。
ホームページやWebサービスの制作を通して、実践的にプログラミングを学べます。
他にも、ゲーム制作やデータ分析・機械学習/AIに使われる言語まで幅広くカバーしており、学びたい分野のレッスンがきっと見つかります。
動画の数は非常に豊富で546レッスン・8,262本の動画が提供されています。(2024年9月時点)
無料プランは一部の無料レッスン動画のみですが、有料プラン(月額1,280円)では中級者や上級者向けのレッスンも学ぶこともできます。
また、有料プランでは現役エンジニアに質問できる・他ユーザーの質問と回答を見ることができる環境が利用でき、挫折しにくい学習が可能になります。
まとめ
社会人でも独学でプログラミング学習は可能!ただし挫折しにくい環境を用意する必要がある
本記事ではプログラミングを独学で学習するメリット・デメリット、学習ステップなどについて紹介しました。
繰り返しになりますが、プログラミングの独学は挫折する人がとても多いのが現実です。
コツコツでも継続して勉強できる学習環境が必要になります。
今回の内容を参考にして、ぜひ有意義なプログラミング学習になることを願っています。
もし、独学に不安がある人は、プログラミングスクールの利用も考えましょう。
こちらの記事では社会人向けのプログラミングスクールについても紹介していますので、参考にしてください。